柏は前節、ホームで鹿島と対戦。前半アディショナルタイムにCKから先制点を許したものの、後半に途中投入された武藤 雄樹が2試合ぶりのゴールを決めて同点に追いつく。このまま逆転まで持ち込むかと思われたが、終盤にPKを献上してゴールネットを揺らされてしまい、試合終了。2連敗を喫して上位との勝点差が広がってしまったものの、ネルシーニョ監督は「1点ビハインドになってからも、選手たちは最後まで戦う姿勢を見せてくれた。チャンスも作れていて、相手のエリアに進入するような状況を何回も作れていた」と試合内容をポジティブに受け止めた。
ネルシーニョ監督と同様、前節のスコアラー・武藤も「多くのチャンスを作れたことを前向きに捉えたい」と内容に一定の満足感を示したが、それと同時に勝ち切れなかったことを悔やむ。勝敗の差を分けたのはチャンスを生かせなかったことだ。「勝負が決まるのは一瞬のプレー。決められるチャンスがあった中で決め切れなかったし、そこを決められるように個人個人が質を高めていくしかない」(武藤)。3試合ぶりの勝利のためには、訪れたチャンスをきっちり仕留めることが肝要となる。
その中で注目したいのが、柏の若手ストライカー陣。前節先発出場した20歳の細谷 真大は明確な決定機を迎えられぬまま後半に途中交代を命じられ、終盤に途中出場した22歳の森 海渡は決定機をふいにしてしまった。FWとして責任を少なからず感じているだろう。だからこそ、今節の奮起を期待したい。
一方、アウェイに乗り込む名古屋は前節、敵地で湘南と対戦。思うようにボールを動かせず、相手のショートカウンターを何度も浴びたものの、90分を通して無失点に抑えた。だが、攻撃面ではなかなかチャンスを作り出すことができず、スコアレスドローで終了。4戦勝ちなしとなったが、長谷川 健太監督は「比較的安定してゴールを守ってくれたと思う。最後は湘南が体格の良い選手を前に置いて圧力を掛けてきたが、その中でもきちんと対応できた。守備陣がよく頑張ってくれた」と守備面を評価した。
一方、得点力不足は深刻だ。直近5試合の総得点数はわずか『2』で、今季通算で数えてみてもリーグワーストタイの『15』。チーム内トップスコアラーのマテウス カストロをはじめ、アタッカー陣の活躍に期待したい。
名古屋にとっての朗報はケガ人の復帰。前節は宮原 和也が4試合ぶりに出場すれば、吉田 豊は5試合ぶりに出場し、長谷川監督は「いまの名古屋にとって大きな戦力が戻ってきたと感じている」とコメントした。こうしたポジティブなニュースをチームの追い風としたい。
前回対戦は1-1のドローに終わったこのカード。今節で勝点3を獲得し、浮上のきっかけをつかむのはどちらのチームだろうか。
[ 文:藤井 匠 ]
