柏は前節、敵地で鳥栖と対戦。序盤からボールを保持される展開が続いたものの、19分に武藤 雄樹が今季3点目となるゴールを挙げて先制に成功した。その後は追加点のチャンスをうかがいつつ、相手の攻撃をしのいで完封勝利を達成。3連敗を喫していたチームにとってひさびさの白星となり、ネルシーニョ監督は「支配率では鳥栖のほうが高かったかもしれないが、われわれはボールを奪ってから縦に素早い攻撃を再三作れていたし、これからの試合を戦っていく上で後押しになる重要な勝利になった」と話した。順位も6位から5位に浮上している。
ただ、リーグ戦で勝点3をつかんだ一方、そこから中2日で行われた天皇杯ラウンド16・神戸戦は1-2で敗れてしまった。「勝ってもおかしくない内容だったが、少ないチャンスをモノにするかしないか、最後の差が顕著に出た試合だった」とネルシーニョ監督が振り返ったように、決定力不足に泣いた試合にもなった。この一戦は鳥栖戦と同じ先発メンバーで臨んでおり、主力選手たちには大なり小なり疲労がたまっているはず。今節も天皇杯から中2日とハードスケジュールの中で行われるが、交代枠をいかに活用できるかがポイントになりそうだ。
そんな柏の注目選手として挙げたいのは武藤。リーグ戦直近5試合で3得点を挙げるなど好調で、前節は節目となるJ1通算50得点を記録した。今節は浦和時代の恩師・ペトロヴィッチ監督が率いるチームとの対戦であり、士気は一層高まっているはず。「1つでも多くのゴールをレイソルのために積み重ねていきたい」(武藤)という思いを、今節も体現できるか。
一方、アウェイに乗り込む札幌は前節、ホームで鹿島と対戦。「ここ最近の中ではある程度良いものを出せていたと思う」と宮澤 裕樹が振り返ったように、上位・鹿島を相手に惜しい場面をいくつか作ったものの、最後までネットを揺らせず、スコアレスドローに終わった。これで3試合勝ちがなく、降格圏の17位・清水との勝点差は『4』。これ以上、差を縮められるわけにはいかない。
「リスクのある攻撃を仕掛けていくチーム」(ペトロヴィッチ監督)としても知られる札幌だが、今季はそれに見合った得点を挙げることができておらず、明治安田J1第21節終了時点での総得点は『19』。これはリーグワースト4位の数字で、攻撃陣に多くのゴールが生まれていないのが気がかりだ。ストライカーの興梠 慎三やミラン トゥチッチ、中島 大嘉らの奮起に期待がかかる。
前回対戦は開始10分で札幌の福森 晃斗が退場処分を受けたこともあり、柏が6得点を挙げて大勝した。今節も柏が勝利を収めるのか、それとも札幌がリベンジを果たすのか。リーグ中断前最後の一戦は、7月16日19時キックオフだ。
[ 文:藤井 匠 ]
