明治安田J1第1節・湘南戦から大幅にメンバーを入れ替えて臨んだ先週の京都戦。「前半の入りが良くなかった」とネルシーニョ監督が振り返ったように、相手のプレスと攻守の切り替えの速さに苦しみ、前半の早い時間帯に先制点を献上した。しかし、徐々に敵陣でのプレー時間を増やせるようになり、後半開始早々に同点に追いつくことに成功。逆転には至らなかったものの、複数人のルーキーがこの試合でプロデビューを果たしたこともあり、収穫ある一戦となった。
その京都戦がリーグ戦から中3日で行われたのに対し、今節はJ1第2節・横浜FM戦から中2日で行われる。今週末にリーグ戦が控えていることも踏まえると、この試合もリーグ戦からのターンオーバーが濃厚。先述したルーキーたちはもちろん、控えに甘んじているほかの選手たちにとっても絶好のアピールの場となるはずだ。
柏のルーキーたちの中で特に注目したいのが、プロデビュー戦となった京都戦でプロ初ゴールを挙げた18歳のFW真家 英嵩。「最初は雰囲気に呑まれている感覚があった」と語りながらも、時間が経つにつれて大柄な体格を生かしたボールキープと積極的な背後への飛び出しが目立つようになった。横浜FM戦でリーグ戦デビューも果たすなど、ルーキーの中では最も多く出場機会をつかんでおり、「もっと試合に出て決めたい」と意欲も十分。カップ戦2戦連発を達成し、さらに存在感を増すことができるか。
一方、アウェイに乗り込む札幌はCグループ第1節で鳥栖と対戦。こちらも柏と同様にスタメンを大幅に入れ替えて臨んだ一戦となったが、ペトロヴィッチ監督は「前半は非常に出来が悪かった」と語る。開始早々、西 大伍のGK中野 小次郎へと向けたバックパスがオウンゴールにつながってしまったことをはじめ、ビルドアップの部分でのミスが目立った。ただ、後半に主力選手たちを投入したことで流れを引き寄せることに成功し、逆転にも成功。結果的には追いつかれてしまったものの、ペトロヴィッチ監督は「後半に関しては自分たちの狙いが出せた」と満足感を示した。
中3日で次のリーグ戦が待っていることを考慮すれば、札幌も前節と同様にターンオーバーを敢行する可能性が高い。ただ、鳥栖戦後にペトロヴィッチ監督は「リーグ戦に出ている選手たちを起用しながら、経験が浅い選手に経験を積ませ、チームとして内容と結果を求めていきたい。そして、若い選手たちを育てていきたい」とも話しており、何人かの主力選手が先発でピッチに立つ可能性もある。経験が浅い若手選手と主力選手たちの融合に期待だ。
前節で勝ち切れなかったチーム同士の一戦。カップ戦初白星を挙げ、グループステージ突破に一歩前進するのはどちらか。
[ 文:藤井 匠 ]
