磐田は前節・鳥栖戦に0-2で敗戦。久しぶりに勝点3を獲得した前々節・湘南戦の良い流れを継続できず、自動降格圏の17位に転落している。ジャーメイン 良と黒川 淳史が決定機を決め切れず、前半終了間際にミスが絡んだところからあっさり失点と、勝負弱さを見せてしまった印象も強い。ファビアン ゴンザレス、杉本 健勇など攻撃的な選手がそろってきたことで、彼らの投入から反撃に希望を見せたが、最終的にはゴールを奪えず。何よりも先に得点を与えてしまったことを悔やむ結果となってしまった。
最近はアンカーを置く[3-5-2]を継続し、2トップから積極的にプレッシャーを掛ける狙いを強調してきた。ただ、今節の相手はビルドアップから相手のプレッシャーを外すことが得意な浦和だ。「前から行って先に失点したら難しくなってしまう。われわれが行くときと行かないときの判断が大事になる。相手がどう出てくるか。状況やコンディションも含めて勝点を稼ぐために何をするのかはしっかりと考えたい」と伊藤 彰監督。最近のスタンスを継続するか、もしくは戦い方を微調整するか。伊藤監督の決断にも注目したい。
ただ、どちらにしても自動降格圏に転落している心理状態を踏まえれば、先に得点を与えてしまえば厳しい展開を強いられてしまう。前回対戦は1-4と完敗。前半の早い時間帯に失点を重ねてしまったことで、難しいゲームとなってしまった。磐田としては同じ轍を踏まないためにも、いかに慎重にゲームを進められるか。チームが一体となりながら、焦れない精神力が問われるだろう。
対する浦和はこの1週間でJリーグYBCルヴァンカップとリーグ戦で名古屋との3連戦に臨んだ。ルヴァンカップ準々決勝第1戦を1-1で終え、リーグ戦では0-3と完敗を喫したが、準々決勝第2戦は3-0でリベンジに成功し、ルヴァンカップのベスト4進出を決めている。特にその試合では伊藤 敦樹が2得点の大活躍。ここ最近は攻撃に絡む機会が増えており、存在感も増している。磐田にとっては警戒すべき選手の1人だろう。
また、前回対戦はキャスパー ユンカー、ダヴィド モーベルグ、アレクサンダー ショルツがそれぞれゴールを決めるなど、磐田は外国籍選手にやられてしまった印象も強い。強力な外国籍選手を封じるためにも、守備陣には個々での対応力も求められることになるだろう。
[ 文:森 亮太 ]