名古屋は8月6日の浦和戦からのホーム戦3試合で、夏の恒例行事となった“鯱の大祭典”と銘打つイベントを実施中。このG大阪戦はその最終日で、過去2戦はいずれも勝利しているだけに、ぜひとも3連勝という、最良の形でイベントのクライマックスを迎えたい。
一方でG大阪は6月29日に行われた第15節・広島戦以来勝星なしと苦しんでいる。前節・広島戦を前に指揮官が交代し、松田 浩監督体制での初陣となった試合は、1点のリードで前半を折り返す。しかし、残り20分のところから一気に崩れ逆転負け。残留争いも予断を許さず、白星をつかむことで悪い流れを断ち切りたいところだ。
両チームともに残りは9試合。『終わり良ければすべて良し』ということわざがあるように、しっかりと自分たちの力を見せてシーズン終了を迎えたい。その中でも名古屋が見せたい力は得点力。今季は50ゴールを目標にシーズンを進めてきたが、現状はリーグで下から3番目の22ゴール。最下位の磐田や17位のG大阪にも負けている状況だ。
前節は、磐田を相手に1-0で勝利をつかんだ名古屋。試合内容からすれば、決定機の数も圧倒し1点しか奪えなかったのが不思議とも言える勝ち方だった。長谷川 健太監督も「2点目を取ることができれば決まった試合だったと思う。今季はなかなか追加点というところまでいけていないので、そこは課題になった」と言及。シーズン終盤にきて連係面もようやく目がそろい始め、チャンスを作れるようになってきたことから、いかに2点目を奪えるかが、今節の見どころの1つとなる。
そして、昨季は「鉄壁よりも堅い」と称賛された守備陣も、3試合連続無失点と調子を上げてきた。前節は終了間際にGKランゲラックが至近距離からのシュートを好反応で防ぎ、勝点3に大きく貢献。この守護神の存在や、今季台頭したCB藤井 陽也の高さと強さにも注目したい。パトリックやレアンドロ ペレイラなどG大阪の攻撃陣は個の能力が高く、どう抑えるかも勝負のカギとなる。
17位と自動降格圏に沈んでいるG大阪はとにかく勝つしかない状況だ。J1参入プレーオフ圏の16位とは勝点差2、残留が確定する15位とは勝点差4。今季は上位も下位も混戦で、なんらかのきっかけさえあれば、苦境から脱出することも可能だ。GKやDF陣には元日本代表クラスをそろえ、前線の外国籍選手も強力なだけに、自信を持って自分たちのリズムで試合を進めたい。勝利のためには得点が必須で、名古屋のウィークポイントを丹念に突く攻撃が求められる。
名古屋はこの試合で勝てば、よほどのことがない限り残留争いに巻き込まれることはないだろう。逆に1つでも上の順位にいくためにも、連勝で勢いをつけたい。
[ 文:斎藤 孝一 ]
