まずは両チームの直近試合の戦いぶりをチェックする。直近の明治安田J1第27節で、福岡は鳥栖との“九州ダービー”に臨んだ。17分に先制を許すが、26分にジョルディ クルークスが第14節・横浜FM戦以来のゴールを挙げて追いつく。後半は攻撃的な交代カードを切るが、鳥栖の守備も堅く、1-1のドロー決着。アウェイで勝点1を獲得し、連敗を『3』で止めた。
G大阪は直近の第27節でアウェイ・名古屋戦に臨み、開始3分にパトリックのゴールで先制すると、終了間際には鈴木 武蔵がダメ押しゴール。8試合ぶりの勝利であり、松田 浩監督へ交代後、初めての勝点3を獲得した。
福岡が連敗を阻止、G大阪が久しぶりの勝利と、互いに前向きな気持ちで今節に臨めそうだが、より勢いを持って試合に入れるのはG大阪か。長く苦しんだぶん、久しぶりの勝利によって得るプラスのエネルギーは高いものになるはずだし、今夏加入の鈴木がG大阪での初ゴールを決め、またパトリックが4月の第6節・名古屋戦以来となる得点。前線の選手が発する勢いはチームを力強くけん引する力になるはずだ。
福岡の長谷部 茂利監督も「監督が代わってまだ2試合。交代してからわずかな練習時間であるにもかかわらず、やり方を大きく変え、その上でやることが徹底され、統制が取れている」と、G大阪に対して強い警戒を示している。
ただ、福岡も鳥栖戦で収穫を手にしている。長谷部監督が「引き分けたが、自分たちがやろうとしているところにベクトルを合わせてプレーできたと思う。危ない場面、得点を取り切れなかった場面はあったが、やろうとしている画が形になりつつある。選手には『もう一息のところまで来ている』と話した」と言うように、コロナ禍の影響で苦しんだ状況からは抜け出せたと感じている様子。
順位では福岡が4つ上にいるが、勝点差は『3』。残留争いという視点でも互いに勝点を積み上げたいゲームになるわけだが、勝負を分けるポイントは何になるのか。まず気になるのはコンディション。福岡は鳥栖戦から中4日で今節を迎えるが、G大阪は名古屋戦から中3日、しかもアウェイゲームという点から見れば福岡のほうがコンディション的には上回るか。
しかも、長谷部監督は多数いた新型コロナウイルス感染症の陽性者の回復具合も良いと話している。今節はCBの宮 大樹が累積警告により出場停止だが、鳥栖戦を出場停止で欠場したドウグラス グローリが戻ってくるし、鳥栖戦で3試合ぶりに出場した奈良 竜樹も試合を終えてのコンディションが「まずまず」と話す。また、カップ戦で重要な働きをしてきた熊本 雄太も控えているので、大きな不安要素にはなりそうにない。
G大阪もボランチのダワンが累積警告による出場停止だが、名古屋戦はベンチスタートだった奥野 耕平や、ベテラン・倉田 秋などの代役候補がいて、こちらも大きなマイナスにはならないだろう。
互いにプラス材料を手にして臨む一戦、好ゲームになる予感アリ!
[ 文:島田 徹 ]


