横浜FMが3-0で快勝した湘南戦は前半、得点こそ生まれなかったものの、湘南のプレスをはがしながらボールを支配した。後半も耐える時間帯はしっかり耐えると、相手のミスを逃さず西村 拓真が先制点を奪い、アンデルソン ロペスのPK、Jリーグデビューを飾ったヤン マテウスのゴラッソで得点を積み重ね、内容も完勝だった。
この勝利で一時の不振を脱したと断ずるのは早計だが、「この勝ちで勢いづく」(小池 龍太)のは間違いなさそうだ。その手ごたえを支えるのは、3日の第28節・FC東京戦と同じメンバーで臨んだDF陣の好パフォーマンスが大きい。そのFC東京戦はセットプレーから2失点こそしたが、流れの中ではほぼピンチなし。湘南戦はより質が高まり、今季10回目のクリーンシートを達成した。エドゥアルド、岩田 智輝の両CBはスピードと対人の強さのバランスが良く、小池 龍太、永戸 勝也の両SBも横のCB、縦のウイングとの関係性がより良化した。
中2日の今節、このディフェンスラインを含めて、どのような人選となるかが注目される。好調の永戸は湘南戦の最後、足をつって交代したこともあり、今節以降も続く連戦を見据えれば、休養が与えられるかもしれない。ウイングもローテーションが想定されるポジション。仲川 輝人、水沼 宏太ともに100%の状態ではなく、鮮烈なデビューを飾ったヤン マテウスの扱いが焦点となる。いずれにしろ、中盤の構成を含めて、疲労が蓄積される5連戦の3戦目でもあり、総力戦で連勝をつかみにいく戦いとなるだろう。
対する福岡は甲府戦で大幅なターンオーバーを敷いた結果、J2クラブに下克上を許し、1つのタイトルの可能性を失った。その代償として、今節はなんとしても勝利が求められる状況ではある。ただ、公式戦3連敗中のチーム状況は芳しくない。特に攻撃が課題で、総得点21はリーグワーストと、深刻なゴール欠乏症に陥っている。
今節のロールモデルとなるのは、ウノゼロで横浜FMを破った5月の前回対戦か。ゾーンで構えつつ、ボールがスペースに入ったときにはプレッシャーを掛け、カウンターのチャンスを確実に仕留めるのが理想となる。まずその形にもっていくためにも、宮 大樹を出場停止で欠くDF陣がリーグ最多得点を誇る横浜FMの攻撃陣に対して、どれだけ踏ん張れるか。それが勝利への第一関門となりそうだ。
[ 文:大林 洋平 ]

