ホームの京都は前節、アウェイで名古屋に0-1で敗れた。鹿島との開幕戦の反省を受けて、前線からのプレスなど自分たちのスタイルは取り戻したものの、62分に相手の前線のコンビネーションからゴールを割られてしまい、これが決勝点となった。開幕2連敗という結果や失点シーンの対応は反省材料として残ったが、試合後に「チャンスで点さえ入れば……という試合だった」と白井 康介が振り返ったように、スコアレスの状況で迎えた二度の決定機が決まっていれば、異なる結末もあり得たゲームだった。
そのチャンスを相手GKに阻まれたパトリックは「悔やんでいても仕方ない。鹿島戦から名古屋戦にかけて、チャンスの数は増えている。そこを引き続きやっていくこと、日々の練習をしっかり行うことが大事になる」と前を向く。2試合を終えて無得点という状況を打破するために、前節で改善された部分を継続しつつ、鋭さや厚みのある仕掛けを繰り出したい。そして作り出したチャンスをモノにして、得点を呼び込みたい。
対するFC東京は前節、アウェイで柏に1-1で引き分けた。25分に先制点を奪われたが、36分にスローインから塚川 孝輝の折り返しをアダイウトンが押し込んで同点とする。そこから逆転ゴールを狙ったが、終盤に退場者が出た中でスコアは動かなかった。
アウェイで10人となった状況を考えれば勝点1を確保したことは決して悪い結果ではないが、試合後に東 慶悟は「ホームもアウェイも関係なく勝っていかないといけない。勝てたチャンスがあった試合なので、もっと勝利に飢えてやっていきたい」と悔しさを隠さなかった。アルベル監督体制になって2年目。昨季にベースとなる部分は築けただけに、今季に懸ける思いはクラブとしてもサポーターとしても強いものがある。アウェイ連戦となる今節も、追い求めるのはもちろん勝利だ。
両チームとも前からボールを奪いにいく積極性があり、攻守の切り替えや球際で激しいバトルが繰り広げられそうだ。攻撃では、京都はボールを奪ってから素早い攻撃を仕掛けられるかどうか、FC東京はパスをつないで相手を崩せるかどうかがポイントとなるだろう。
選手個人に目を向ければ、京都は前節で松田 天馬や武田 将平、宮吉 拓実といった主力選手、新加入の三竿 雄斗が欠場している。前線でのポストプレーが光った一美 和成が負傷交代している点も気がかりだ。一方のFC東京も、前節は新加入の仲川 輝人が控えにも入っておらず、安部 柊斗は右大腿二頭筋筋挫傷により戦線離脱。松木 玖生はウズベキスタンで開催されるAFC U20アジアカップ2023を戦うためにU-20日本代表へ合流している。そして中村 帆高が今節は出場停止となる。まだ第3節ではあるが、さっそく選手層が問われることになるかもしれない。
[ 文:雨堤 俊祐 ]

