前節は25,000人を超える観客が詰めかけたデンカビッグスワンスタジアムだが、今節はそれを上回る30,000人の来場が見込まれている。カナールステージのイベントステージ『ミヨッテ』では越後上越上杉おもてなし武将隊の演武や、Jリーグチェアマン・野々村 芳和さんのスペシャルトーク、選手出演トークショーなど盛りだくさん。多彩なスタジアムグルメも用意し、サポーターをもてなす準備は万端だ。
新潟は1勝2分で開幕から3試合負けなし。勝点5を積み上げて7位につけている。相手の強度の高いプレスを受け、ビルドアップに苦しむ時間帯はある。それでも「プレッシャーは技術ではがせ」という松橋 力蔵監督の意識づけもあり、パスの長短やスピードアップするタイミングなど、緩急あるプレーに磨きがかかっている。
3試合で生まれた6得点すべてに絡んでいるのは伊藤 涼太郎。相手のライン間でボールを受けて前を向き、コンビネーションプレーで崩しに絡んだり、前節は自らシュートを決めたりと大活躍。セットプレーのキッカーとしても2得点の起点になっている。ただ、満足はしていない。「ゴールに絡めているのはポジティブ。ただ、トップ下で出させてもらっている以上、ゴールにはもっともっと多く関わらないといけない。去年同様、数字にはもっとこだわっていきたい」とさらに意欲を高めている。
また今季、町田から加入した太田 修介は2試合連続得点中。彼もまた「ラストパスの数やシュートの数は少なかったので、もっともっと増やしていかなければいけない」と引き締める。
今節に特別な思いを抱くのは、川崎Fに2017年から2年半所属していた舞行龍ジェームズ。川崎Fではケガで離脱している期間も長かっただけに、「成長した姿を見せたいし、必ず勝点3を取りたい」と意気込む。自身のJ1通算100試合達成となるメモリアルな試合で、今季初完封ができれば最高だ。
川崎Fは1勝1分1敗で2試合負けなし。勝点4で8位につけている。前節・湘南戦は相手のハイプレスに苦戦し、なかなかペースをつかめずにいると、後半から瀬川 祐輔を投入。[4-3-3]から[4-2-3-1]へ布陣変更して攻撃に出る。先に失点を喫したが、中央を崩すと瀬川が古巣相手に加入後初得点。1-1に追いつき、チームに勝点1をもたらした。ここからの量産にも期待がかかる。
8日のJリーグYBCルヴァンカップBグループ第1節・清水戦でも、後半からの布陣変更が見られた。新潟は相手を見て臨機応変に対応したい。
テンポの良いパスワークが光る攻撃的なチーム同士の戦いは、見どころの多い試合となるだろう。試合前のイベントから、両チームのサポーターの応援が生み出す雰囲気も含めて、スタジアムでのサッカー観戦を大いに楽しめる1日になること必至だ。
[ 文:野本 桂子 ]

