札幌は前節、アウェイで新潟と対戦して2-2のドロー。17分に青木 亮太の得点で先制すると、前半のうちに逆転を許してしまったものの、後半はアグレッシブなプレーを披露し、浅野 雄也の加入後初得点で追いついた。今季の札幌は開幕2試合ではあまり良好なパフォーマンスを披露できずにいたが、新潟戦では前後半通して持ち前の活動量を押し出すことができていた。復調という言葉が適しているように思う。
8日のJリーグYBCルヴァンカップAグループ第1節・鳥栖戦はスコアレスドローに終わったが、新潟戦から先発11人を入れ替えた中で悪くない戦いぶりを披露。新加入の小林 祐希が巧みな配球で味方を走らせ、周囲との連係が高まってきていることを感じさせた。また、相手に数多くのセットプレーを与えながら、中村 桐耶を中心に守り抜いたことは大きな収穫だろう。良い流れで今節に挑めるはずだ。
一方、徐々に春の訪れを感じさせている3月の北海道へ乗り込む横浜FMの前節は、ホームで広島と1-1の引き分け。開始4分に失点する苦しい立ち上がりとなったが、その後は持ち前のスピード感あふれる攻撃を見せ、19分にアンデルソン ロペスの得点で同点に。77分に永戸 勝也の一発退場で数的不利となってからは広島に多くのチャンスを作られ、危うい場面が幾度も見られた。そうした展開を踏まえると、ホームで勝点1にとどまったが、決して悪い結果ではなかったと評せるかもしれない。
そして横浜FMも8日にルヴァンカップAグループ第1節・磐田戦を戦い、1-0で勝利。広島戦から先発を6人入れ替えた中、後半立ち上がりにオウンゴールで得た1点を守り切った。難しい試合を強いられながら、ボールを能動的に動かす落ち着いた戦いぶりで勝ち切ってみせた。
さて、そうしたチーム同士の対戦だが、焦点となるのは対人プレーの攻防か。横浜FMは相手のイヤがるところに立ち位置を取りながらボールを動かす狡猾さがあるが、札幌はそうした相手にマンツーマンで張りつき、位置的優位を奪うプレスが特徴。そうした戦いの中では1対1のバトルが至るところで発生するため、それを多く制したほうが勝点3に近づくだろう。
激しい好ゲームが予想される一戦は、12日の15時キックオフ予定だ。
[ 文:斉藤 宏則 ]

