開幕からなかなか調子が上向かなかった柏だが、明治安田J1第7節・鹿島戦で約8カ月続いた公式戦未勝利記録に終止符を打った。武藤 雄樹は「開幕当初から続いていた暗い雰囲気というか、そういうのが勝つことで少しずつ払しょくされてきていると思う。試合の中でより我慢できるようになったというか、今まで下を向いてしまうようなシーンでも前を向けるようになってきたと思う」と変化を語る。とはいえ、最下位・横浜FCとの勝点差は『3』。苦しい状況にあることは間違いなく、今節で勝利を収めて再び好転のきっかけをつかみたい。
前節・C大阪戦は0-1で完封負け。序盤からボールを握る時間こそ作れたものの、ビルドアップのミスから失点を喫すると、その後訪れた複数のチャンスを仕留め切れず。後半は選手交代から流れを変えようと試みたが、機能したとは言い難く、課題が残る一戦となった。戸嶋 祥郎は「前半の入りでは、前から行くところとボールをしっかり持つことを共通意識として持っていた。やろうとしていたことは選手全員で共有できていたと思う」と話しつつ、「持ち続けるだけでは相手も怖くない。よりペナルティーエリア、ゴールに近いところでプレーできたら良かったと思う」と悔やんだ。ストライカーの細谷 真大に良い形でボールが入る回数も限られただけに、攻撃面で改善が求められる。
ハイプレスを持ち味とする京都との一戦では、ブロックを敷いてきたC大阪戦とは違う展開になることが予想される。どのように強い圧をかいくぐり、ゴール前へ迫るかが勝負のポイントとなるだろう。「難しさはあると思うが、逆に言えばスペースも空いてくる。そういったスペースをいかに有効に活用できるか。プレッシャーを怖がらずに自信を持ってプレーすることが必要だと思う」(武藤)。
対する京都は先月に3連勝を飾ったものの、直近4試合で1勝3敗と思うように勝利を重ねられずにいる。前節・鳥栖戦では先制に成功しながらも直後に同点ゴールを許して、最終的に逆転負けを喫した。曺 貴裁監督は「自分たちだけの問題で失点をして、ゲームを難しくしてしまったのは、監督としても選手としても自分に向き合って解決していかなければいけない」と話した。
今節も京都は攻守に積極的な姿勢を見せて、試合を支配しようと試みるだろうが、重要なのはそれを最後まで持続できるかどうか。前節も「立ち上がりは非常に良く、自分たちのやりたいことができていた」(平戸 太貴)ものの、「余裕やスキのようなものがあった」(平戸)ため、自分たちのゲームにすることができなかった。もちろん相手に主導権を握られる時間帯もあるだろうが、集中力を切らさずプレーし続けることが重要になる。
対戦成績を見ると、直近の公式戦5試合で京都が3勝を収めている。果たして今節はどちらに軍配が上がるのか。キックオフは4月29日(土)の15時だ。
[ 文:藤井 匠 ]
