京都は前節、アウェイで柏と対戦して1-1で引き分けた。8分に平戸 太貴のクロスを豊川 雄太が決めて先制するも、後半開始直後の47分に相手のサイド攻撃から得点を許してしまった。先制後も良い戦いを見せていただけに、失点した形や時間帯が悔やまれるが、立て続けに失点を重ねて逆転負けした前々節・鳥栖戦の教訓を生かして、最少失点で踏みとどまったことは前向きに捉えたい。今季、カップ戦も含めた公式戦14試合目にして初めて引き分けたことについて、曺 貴裁監督は「J1での経験を長くする上で、大事な戦い方の1つだった」と話している。選手個人に目を向けると、加入後リーグ戦初先発となった平戸が正確なキックでアシストを記録し、豊川は3試合連続得点と好調を維持している。
川崎Fは前節、アウェイで福岡と対戦して3-1で勝利した。12分に右からの折り返しを登里 享平が押し込んで先制すると、47分には再び右サイドからのクロスを、今度は宮代 大聖が合わせて追加点。65分には左サイドを抜け出した遠野 大弥の折り返しを防ごうとした相手DFのクリアがゴールへ向かい、オウンゴールでリードを広げる。終盤に1点を返されたが、そのまま逃げ切って4試合ぶりの勝利を挙げた。鬼木 達監督は「(チームに変化の兆しが)少しずつあります。勝つために何が必要かを、選手たちが感じている」と評価している。
明確なスタイルを持つチーム同士の戦いは、京都のプレスと川崎Fのパスワークが真っ向からぶつかり合う展開が予想される。前線から連動して激しくボールを奪いにいく京都は高い位置でボールを奪い、そこから素早く攻撃に移ってゴールへ迫る形を目指す。川崎Fはボールを動かしながら相手のプレスをかわして、攻撃を構築できるかどうか。京都はプレスに人数をかけるため、そこをかわすことができれば前線やサイドに発生するスペースを突くことができるはずだ。それぞれが前面に押し出すストロングポイントで、相手を上回ることができるのはどちらか。試合の行方を占うポイントとなる。
今節は9日間で3試合を戦う連戦の2試合目となる。前節から中3日というスケジュールで、どれだけ先発を維持するのか、もしくはコンディションの良い選手を起用するのか。交代カードの切り方も含めた両監督の選手起用にも注目が集まる。また、川崎Fでここ2試合ゴールマウスを守る上福元 直人にとっては、昨季在籍した古巣との対戦になる。
昨季の対戦成績は1勝1敗。前半戦は京都が、後半戦は川崎Fが、それぞれホームで勝利している。前半戦の試合は今節と同じく5月に開催されており、京都はその再現を狙い、川崎Fは雪辱を誓うという構図だ。今季の順位を見ても京都が勝点13の11位で、川崎Fが勝点12の12位と競った状況にある。
大型連休の真っただ中に行われる一戦。天候も試合2日前の予報では晴れとなっており、サッカー観戦日和となりそうだ。
[ 文:雨堤 俊祐 ]

