横浜FCは前節、ホームで札幌に1-4と大敗を喫した。前々節・G大阪戦を1-1と最少失点での引き分けで切り抜け、明治安田J1第7節・横浜FM戦(0●5)、第8節・広島戦(0●3)と大量失点での連敗を止めたものの、再び大量失点での敗戦となった。総失点は『27』にものぼり、「これだけ失点してしまうと、どの相手にも勝てない」と、ゲームキャプテンを務める三田 啓貴は肩を落とした。
札幌戦ではキックオフ直後にラッキーな形で先制。その後はリーグトップクラスの得点力を誇る札幌に押し込まれながらも、前線のサウロ ミネイロ、山下 諒也のスピードを生かしたカウンターで押し返しつつ、悪くない流れで試合を運んでいた。しかし39分、札幌のロングボールが風にあおられてCBが足を滑らせる痛恨のミスから失点。勢いづいた札幌に前半アディショナルタイムで逆転を許すと、後半はバランスを崩して失点を重ねてしまった。
追う展開になると、焦りも手伝って後半に前がかりになってバランスを崩してしまう試合が多く見られる。まずはいかに無失点の時間を長くし、攻守のバランスを保ちながら得点を狙っていけるかがカギになる。
一方の新潟も、前節はアウェイでFC東京に1-2で敗れた。一昨季まで2年間チームを率いたアルベル監督との対戦だったが、立ち上がりの8分にカウンターから先制を許す。その直後に好調・伊藤 涼太郎の直接FKで追いついたものの、前からボールを奪いにいった裏のスペースを使われて再び失点。後半は守りを固める相手を崩せず、連敗となった。
開幕から2勝2分と好スタートを切ったが、その後1勝1分4敗と調子は下降線だ。第8節・福岡戦では土壇場で逆転勝利したとはいえ、前半の早い時間での失点が続いていることが戦い方を難しくしており、横浜FCとしてみればそこにつけ入るスキがありそうだ。
横浜FCにとっては浮上のきっかけをつかむため、新潟にとっては中位に踏みとどまっていくため、是が非でも勝利が必要な一戦になる。
昨季のJ2での対戦は1勝1敗。ともにホームチームが勝利した。特に横浜FCのホームで迎えた首位攻防戦は、横浜FCがアウェイで0-3の完敗を喫した雪辱を果たそうと全員の気持ちが入り、新潟に60%以上ボールを握られながらも前線から一丸となった守備を見せ、2-0の完封勝利を挙げた。指揮官や選手たちも昇格へのターニングポイントの1つとして振り返る試合であり、原点に立ち戻るという意味でもその再現を狙いたいところだ。
[ 文:芥川 和久 ]
