ホームの京都は前節、アウェイで札幌と対戦して1-2で敗れた。開始早々にPKで先制点を奪われたあと、前半のうちにパトリックが今季5点目となる同点ゴールを決めたが、後半に決勝点を奪われてしまった。これで4連敗となり、順位は14位につけている。
なかなか結果が出ずに苦しい状況が続いているが、曺 貴裁監督は「最近勝てていないし、星取表を見たらポジティブではないんですが」と前置きした上で、「内容を見たら、決して自分たちがやろうとしていることがまったくできていなかったり、相手にやらせてばかりいるわけではない」と話す。札幌戦もボール保持率では分が悪かったが、シュート数は同数(8本)だった。J1で最も得点を挙げているチームを相手に、戦えていなかったわけではない。その上で「ちょっとしたところを、どれだけ突き詰められるかが勝負を分ける」(曺 貴裁監督)と指摘する。
水曜日にはJリーグYBCルヴァンカップEグループ第5節・G大阪戦に臨み、木下 康介が決めたPKが決勝点となって、1-0でアウェイゲームを制した。公式戦7試合ぶりの勝利を挙げたこと、スタイルを継続する中で結果を出したことは、リーグ戦にも好影響をもたらすだろう。
対する浦和は前節、アウェイで福岡と対戦してスコアレスドローに終わった。思うように攻撃を仕掛けることができず、逆にピンチを迎える場面もあったが、守護神・西川 周作が好セーブを見せて得点を許さず、勝点1を加えている。ただし、順位は8位に下がった。試合後、マチェイ スコルジャ監督は攻撃面について「チャンスを作れました。しかし、ゴールを奪うのには十分ではありませんでした」と言及している。
水曜日にはホームでルヴァンカップBグループ第5節を川崎Fと戦い、2-1で勝利。開始早々に先制されながら、後半にホセ カンテが左足でゴールを射抜いて同点に追いつくと、終了間際に酒井 宏樹のクロスからオウンゴールが生まれて逆転勝ちとなった。
両チームとも、ルヴァンカップから中2日でのリーグ戦となる。ただ、どちらもルヴァンカップは先週末のリーグ戦からスタメンを総入れ替えして戦っており、リーグ戦で出場機会をつかんでいる選手は良いコンディションで今節へ挑むことができそうだ。そこにルヴァンカップで活躍した選手たちを、両指揮官がどのように起用してくるのかにも注目したい。
京都の木下と金子 大毅、浦和の荻原 拓也にとっては、古巣との対戦となる。木下は高校卒業後に海を渡り、欧州で2013/14シーズンから2021年途中まで活動したあとに帰国して、浦和がJリーグで最初の所属クラブとなったが、コンディションに苦しんでJ1リーグ戦わずか2試合の出場に終わった。「酒井 宏樹くんとは練習でもバチバチやっていた。対戦が楽しみです。自分のプレーを見せたい」と話している。荻原は期限付き移籍で昨年まで2シーズン京都に在籍し、12年ぶりのJ1昇格とJ1参入プレーオフの末の残留という激動のシーズンを戦い抜いた。サポーターからも愛された選手であり、今度はアウェイチームの選手として、サンガスタジアム by KYOCERAでどんなプレーを見せてくれるのか楽しみだ。
[ 文:雨堤 俊祐 ]

