横浜FMは前節・G大阪戦、CKから西村 拓真が今季3点目を挙げ、前半のうちに先制。ところが後半、松原 健が2枚目の警告を受け、30分以上も10人での戦いを強いられる。それでも攻撃的な姿勢は失わず、79分にゴールから約30mの位置でFKを得ると、キッカーの永戸 勝也が無回転のブレ玉をゴールに突き刺した。その後も守備陣が踏ん張り、今季三度目のクリーンシートで2試合ぶりの勝点3を手にした。
今節は右SBの人選が焦点の1つだろう。出場停止となる松原に加え、昨季J1ベストイレブンの小池 龍太は長期離脱中。今季、SBとして新境地を開いている山根 陸も、U-20W杯に出場中の日本代表に招集されているため、不在となっている。手薄なポジションの起用法について、ケヴィン マスカット監督はこう話す。
「木村(卓斗)や村上(悠緋)ら若い選手や経験のある(上島)拓巳がいる。現時点で誰を先発にするかは決めていないが、みんな戦術を理解できている。誰が出ても問題ない」 ここで期待したいのが、古巣戦となる上島。24日のJリーグYBCルヴァンカップAグループ第5節・札幌戦でCBとしてフル出場したが、中3日あるため、コンディションに大きな問題はなさそう。今季初戦となったFUJIFILM SUPER CUPをはじめ、明治安田J1第4節・札幌戦などでも右SBは経験済み。上島本人も「いまの戦術になって、SBが受ける位置やポジショニングが低くなっている。そういう意味ではFUJIFILM SUPER CUPと似たイメージ。受ける位置が低くなれば、視野の確保や縦パスで自分の良さを出せる」と、その札幌戦以来となるリーグ先発へ意欲を燃やす。
対する福岡は前節・浦和戦をスコアレスドローで終えた。両チームとも決定機を迎える中、両守護神が奮闘。特に福岡のGK村上 昌謙は終盤で好セーブを連発し、2戦連続のクリーンシートに大きく貢献した。守備は計算できる一方、得点は伸び悩む。直近5試合は3得点で一度も複数得点がなく、得点力不足が顕在化しつつあるのは気がかりだ。
浦和戦後、長谷部 茂利監督は「3-3のゲームが面白いという意見もあるが、0-0の中でも自分たちの良さが数多く出た」とコメント。ただ、勝つためには堅守を維持しつつ、どう攻撃を設計してゴールを陥れるのか、という課題と向き合わなければならない。
ゲームのポイントとしては、「(福岡は)ロングボールも多いので、そこへの対処と処理もカギ」と喜田 拓也が語るように、セカンドボールの行方が展開を大きく左右しそう。そういう意味では、横浜FMの喜田、渡辺 皓太と福岡の前 寛之、重見 柾斗のボランチ陣における苛烈な球際のバトルにも注目したい。
[ 文:大林 洋平 ]

