今季から広島の8番を背負う川村は、広島で生まれてジュニアユースから広島のアカデミーで育ってきたプレーヤー。2018年にトップ昇格を果たしたあと、2019年から3年間を期限付き移籍先の愛媛でプレーして、昨季広島へ復帰。ミヒャエル スキッベ監督の下ですくすくと成長を遂げてきたMFだ。
今季はここまでリーグ戦全15試合に先発出場し、JリーグYBCルヴァンカップのグループステージ5試合にもすべて出場。ミヒャエル スキッベ監督から厚い信頼を寄せられている。本人は日本代表初選出の一報に驚き、「もう真っ白になりました。調子が良かったらちょっとは意識すると思いますが、そういう状況ではなかったので」と話していた。
ただ、広島ユースの同期で一緒に代表に選出された大迫 敬介は、川村の選出に納得の表情を浮かべて、「拓夢がピッチの上ではもちろん、ピッチの外でもずっと努力しているところを見てきたので、やっぱり見てくれている人がいるんだなということを今回の選出で確信しました」と話している。
困難にもめげず努力を積み重ねてきた23歳のMFは、直近の明治安田J1第11節・浦和戦で逆転負けを喫したチームをけん引していくに違いない。
川﨑は山梨県甲府市出身で、中学まで甲府のアカデミーに在籍。高校から京都U-18に加入して、2020年にトップチームへ昇格した。1年目からJ2リーグ戦16試合に出場し、2年目は曺 貴裁監督の下で同41試合に出場。中心選手としてJ1昇格に貢献すると、プロ4年目の今季は背番号7をつけて、キャプテンを任される選手へと飛躍を遂げてきた。
今季はここまでリーグ戦全15試合に出場。ともに全試合出場を続けるディフェンスラインの麻田 将吾、井上 黎生人の前でチームを支える役割を担っている。現在はリーグ戦5連敗中と苦しい時期にあり、前節・浦和戦は川﨑のミスが失点に直結して敗れることになった。今節はチームを勝利に導く活躍を見せたい。
広島は5月31日に浦和戦を戦ったため、中3日で今節を迎える。しっかりと回復して、エネルギーを出せるかが大きなポイントになる。京都は勝利から遠ざかっているが、チャレンジングなプレーを続け、勝利をつかみたいところだ。日本代表に選ばれて注目が集まる川村と川﨑の若い2人のMFには、チームがエネルギッシュに勇躍していく原動力となる活躍を期待したい。
[ 文:寺田 弘幸 ]