ホームの鹿島は5連勝のあと、引き分けが3つ続いている。前節も浦和とハイレベルな試合を演じたが、最後までゴールを奪うことはできず、スコアレスドローに終わった。勝点を伸ばせない間に順位も8位まで落ちてしまった。内容は悪くないだけに、これを勝利につなげていきたい。
アウェイの湘南は少し苦しい試合が続いている。前節は新潟と対戦し、町野 修斗の得点で先制したが、逆転を許す展開を強いられる。83分の小野瀬 康介のゴールでなんとかドローに持ち込み、連敗を『5』で止めることに成功した。ただし、5連敗の前も3試合引き分けが続いており、9試合勝利から遠ざかっている。いつの間にか順位も16位まで下がっており、勝点12は柏、横浜FCと並んでリーグで最も少ない。シーズン序盤は悪くない入りを見せていただけに、なんとかこの流れを変えたいところだろう。
鹿島は佐野 海舟が前節から先発復帰して、選手の並びが少し変化した。両サイドハーフには名古 新太郎と樋口 雄太というボランチを経験した選手が選ばれており、守備の安定感とボールを前進させる部分に進歩が見られている。特に浦和戦の前半は相手のプレスもそこまでだったことも影響し、スムーズにボールを運ぶことができていた。
ただし、後半は思うような展開とはいかなかったこともあり、佐野は課題を口にする。
「前半は流動的に動いて、ボールも持てて、良い攻撃というのも何回かあったので、そういう面では手ごたえもありますが、それより後半のゲームの組み立て方だったりがあまりうまくいかなかったので、そういうところの課題のほうが大きいのかなと思います」 その改善をピッチで表現することが湘南戦のテーマとなるだろう。湘南はプレスが強く、浦和戦の後半のような展開になることも予想できる。
「前からガンガン来ると思うので、自分のところでドリブルではがせたりすれば一気にチャンスになるのかなとは思う。前から来ることに対してしっかり自分たちがひっくり返せるようなプレーをやっていきたいです」 佐野は自身のプレーに活路を見いだそうとしていた。
鹿島は鈴木 優磨、湘南は町野と、ともにこれまで8得点を決めているストライカーを擁する。彼らに良いボールを届けられれば得点の可能性は高まるだろう。
また、鹿島では湘南で1年プレーした名古がポジションをつかんでいる。守備を求められつつゴール前に出ていくいまのスタイルの形成に「湘南での経験は大きかった」と話す。湘南側で見れば、杉岡 大暉は前節で警告を受けて今節は出場停止となってしまったが、永木 亮太がメンバーに入る可能性がある。古巣対戦で彼らがどんなプレーを見せるのかも楽しみだ。
[ 文:田中 滋 ]

