福岡は6月18日のJリーグYBCルヴァンカップDグループ第6節・柏戦で1-0の勝利を挙げて、プライムステージ進出を決めたことは明るい材料。柏戦で途中出場を果たして、攻守にキレのある動きを見せた紺野 和也は「ルヴァンカップの柏戦でしっかりと勝って、プライムステージ進出を決めたので、選手みんなの表情が良い」と話している。公式戦での勝利がもたらす好影響に期待できそうだ。
柏戦で感じたことを含めて、神戸戦でのポイントを長谷部監督は次のように話す。
「柏戦を戦って、あらためて『小さいことにこだわっていかないと結果はつかめない』ということを感じた。神戸戦はシーズン後半戦最初のゲームという意味でとても大事。それは神戸にとっても同じで、そういうゲームはちょっとしたことで流れが変わるので、ちょっとしたことにこだわっていきたい」 「攻撃、守備の両方が大事だが、神戸は得点力があるチームなので、簡単に先制を許すと追加点、ダメ押し点を取られる可能性がある。その得点力をいかに抑えるかは特に大事。そこで重要になるのは集中力を切らさないこと。神戸は前線の選手だけではなく後方の選手も攻撃力があり、全員に注意を払わないといけない」 福岡はリーグ戦の直近3試合で複数失点を喫しており、それが3連敗の要因にもなっている。チームカラーである堅守の回復が今節のテーマであり、シーズン後半戦の巻き返しに向けた最初のステップであることは間違いないだろう。
一方の神戸は前節、C大阪との“関西ダービー”で久しぶりの敗戦を喫した。また18日のルヴァンカップCグループ第6節・横浜FC戦を1-3で落とした。この2つの敗戦の影響がどう出るかが不安な点ではある。
しかし、C大阪戦の内容については吉田 孝行監督も「相手より何かが劣っていたわけでもなく、本当にお互いに良いゲームだったと思う」と評価している。またルヴァンカップではリーグ戦での主力を温存して休ませることができ、C大阪戦で復帰した酒井 高徳が先発フル出場を果たし、細かいところの感覚が上がったはずで、プラスになる材料もある。
第2節から守ってきた首位の座を明け渡して3位となったが、第16節の川崎F戦が延期となり、消化試合が少ない事実もあるので焦りはないはず。何より首位争いを演じている充実感と自信は揺るぎなく、十分なメンタルコンディションでベスト電器スタジアムに乗り込んでくるだろう。
福岡の長谷部監督、宮 大樹、ウェリントンは神戸が古巣。神戸の初瀬 亮は福岡が古巣。今季の開幕戦で決勝ゴールを挙げたジェアン パトリッキは今節が累積警告で出場停止。そのあたりの個人的な縁や巡り合わせも勝負を左右する要素になるかもしれない。
[ 文:島田 徹 ]


