神戸は現在、このルヴァンカップに加えて明治安田J1や8強にコマを進めている天皇杯、さらにACLと4つの大会を同時並行的に戦っている。水曜開催となる福岡とのホーム&アウェイ戦と週末のリーグ戦で4連戦、それを終えると埼玉スタジアム2002で行われるACLラウンド16・横浜FM戦がすぐに行われる。酷暑下、ハードスケジュールと向き合いながらの戦いだ。
吉田 孝行監督が就任以降、公式戦4勝1分1敗と息を吹き返してきた。チーム全体が同じ方向を向いていることが成績を良化させている最大の原動力。この福岡との第1戦後、中2日でJ1第24節・C大阪戦を控えており、メンバー編成は焦点の1つ。チームの士気を盛り上げていくためにも極めて大切なゲームになる。
直近のJ1第23節・柏戦は0-1で敗れたが、小田 裕太郎は「気を引き締めてしっかり準備してやっていきたい」と気持ちを切り替える。山川 哲史も「チームとしてはこれからのスケジュールは考えずに目の前の1試合を全力で戦うことを統一している。負けてしまって悔しいが、また次の試合が待っているので、次は勝てるように全力でやっていくのみ」と強調していた。ホーム開催ということも含め、出場するメンバーは強い気持ちを前面に福岡撃破のために全力を出し切ることになりそうだ。
一方、グループステージからの出場となった福岡は、湘南、磐田、FC東京と同居したDグループで3勝1分2敗の成績を収め、2位で通過。プレーオフステージでは鹿島と激突し、ホームで1-0、アウェイで1-2の1勝1敗となったが、アウェイゴール数で上回ってプライムステージ進出を決めている。最少失点数を記録するリーグ戦や8強に進んでいる天皇杯同様、持ち前の粘り強さを発揮しての突破となった。
グループステージではメンバーを入れ替え、チーム力の底上げを着実に果たしながら前進してきた。プレーオフステージの鹿島戦では、リーグ戦でのチームトップスコアラーである山岸 祐也や前 寛之ら中心選手がそろって出場。山岸はホーム、アウェイとも得点を挙げる活躍を見せている。ただ、神戸と同じく中2日で週末にJ1第24節・G大阪戦を控え、さらにJ1第23節・C大阪戦のメンバー編成には新型コロナウイルス感染症の影響も見られた。出場選手は大きなポイントとなるだろう。
両者は今季、J1第2節にノエビアスタジアム神戸で対戦してスコアレスドロー。神戸・吉田監督と福岡・長谷部 茂利監督は、2011~2013年の神戸で吉田監督が選手、長谷部監督がコーチという関係性。2015年にはネルシーニョ監督の下、長谷部ヘッドコーチ、吉田コーチとしても共闘。キャラクターを知り合った仲と言えるだけに、両者の駆け引きも注目となる。
[ 文:小野 慶太 ]
