5月中旬に監督交代を決断した柏。井原 正巳監督が就任してから良い内容の試合もあったが、未勝利が続いており、降格圏の18位・湘南との勝点差はわずかに『1』と苦しい。前節・FC東京戦ではチャンスを多く作れず、0-1で完封負け。仙頭 啓矢は「前半はボランチがなかなかボールに触れなかった。前進できず、後ろに下げて結局蹴って相手に回収されて……というほぼハーフコートゲームの試合だった」と振り返り、「前線に(マテウス)サヴィオだったり、仕掛けられる特徴のある選手がいるので、そういう選手にいかにボールを預けるかが大事だと思う」と話した。
前節は1点差での敗戦。とはいえ、スコア以上に力の差を感じた。球際や強度に加え、一人ひとりがどうボールを動かしたいかという部分でズレを感じさせる場面も散見。古賀 太陽は「それぞれが違うイメージを持っていて、違う理想を持っていることは仕方ないとは思う。とにかくそこをすり合わせ、お互いが落としどころを作る作業がいまの自分たちにとっては必要だし、増やさないといけない」と語る。早急に修正できるものではないが、共通意識をしっかり持ってプレーできるかは、柏にとって1つのポイントだ。
まだシーズンは中盤だが、今節がJ1残留を懸けた重要な直接対決であることは間違いなく、立田 悠悟は「何かの決勝戦のような感じになる」と位置づける。この大一番で重要なことは何か。「キレイなプレーとかはいらないと、いまの時点では思っている。戦術がどうこうではなく、もしつなぐとなっても、変に色気づいたプレーはいらない。ただ勝つために死ぬ気でゴールを守るし、死ぬ気でゴールを取りにいく。そういう意味合いのこもった試合になると思うし、結果がすべて」(立田)。ホームのリーグ戦で柏が最後に勝利を挙げたのは、明治安田J1第7節・鹿島戦までさかのぼる。120%の力を出し、3カ月ぶりにホームでサポーターと勝利の喜びを分かち合いたい。
対する湘南は開幕3戦こそ1勝2分と悪くないスタートを切ったが、第7節・FC東京戦以降、約3カ月間リーグ戦で勝利がない。前節・横浜FM戦はアグレッシブに前から行く姿勢を示したものの、「守備の距離感が用意したものとは違うところがあった」(山口 智監督)ことで、1-4の敗戦。山口監督は「結果は非常に厳しいし、難しい試合になった」と試合後会見で語った。
ホルシュタイン・キール(ドイツ2部)への完全移籍が発表されたエースストライカーの町野 修斗は、前節を最後にチームを離れた。チームにとっては痛手となるが、逆に言えばFWの枠が1つ空き、ベンチを温めていた選手にとっては大きなチャンスとなる。誰が出場するかは分からないが、このチャンスを生かして、チームが上昇するきっかけとなれば最良だ。
約2カ月前に行われた前回対戦は2-1で柏が勝利を収めている。残留争いを占う重要な一戦で勝利を挙げるのはどちらか。試合は7月8日(土)19時キックオフだ。
[ 文:藤井 匠 ]
