柏の8月のリーグ戦績は1勝3分。直近のリーグ戦3試合は勝利から遠ざかっているものの、残留争いに巻き込まれている中、着実に勝点1を積み重ねているのはプラス材料だろう。今節の3日前に行われた天皇杯準々決勝・名古屋戦は2-0で完封勝利し、ベスト4進出が決定。ターンオーバーを敢行しながらも、大崩れせずに勝ち切れたことは収穫で、井原 正巳監督は「1点取ったあと、なかなか追加点を取れず……という試合が続いていたので、複数得点を取れたことは非常にプラスだと思っている。次のリーグ戦にもつながると思う」と振り返った。
柏の成績が安定した大きな要因として挙げられるのが守備面。8月の公式戦6試合でわずか2失点と、「失点しない時間をいかに長く続けられるかという、いまのチームのポイント」(古賀 太陽)を実行できている。その守備面が、リーグ1位の得点数を誇る横浜FM相手にどれだけ通用するのか。古賀は「マリノスは前節(・横浜FC戦で)ああいう負け方(1●4)をしてしまったので、勢いを持ってくると思う。ただ、自分たちもここ最近の立ち上がりはあまり受け身にならずに戦うことを意識してやっている。しっかり強いパワーを持って立ち向かえるかというところを大事にしたい」と意気込んだ。
横浜FMとの前回対戦は3-4で負けてしまったが、チームとしての狙いが機能していた印象は強い。攻撃面では、人に強く食いつく相手の守備を利用し、最終ラインの背後を取ってチャンスを作った。柏には細谷 真大やマテウス サヴィオといった推進力に長けた選手がおり、彼らの強みを生かして「積極的に相手を裏返す戦い方が、(8月で)負けていないところにつながっている」(松本 健太)部分もある。相手の急所を突く攻撃から、ゴールネットを揺らす機会をうかがいたい。
対する横浜FMはここまで連敗がないことからも分かるように、大きなひずみなく安定して結果を残している。しかし、2位・神戸との勝点差はわずか『1』。勝点3をつかみ、首位の座を堅持したいところだ。
ただ、“横浜ダービー”となった前節は1-4で大敗。「前半はチャンスを作り出し、自分たちの強さを見せることができた。しかし、後半は切り替え時にエラーが目立ち、それが自分たちを苦しめた」とケヴィン マスカット監督が振り返ったように、後半の3失点が重くのしかかった。松原 健は「入りでの失点が今季多い中、毎回言っているにもかかわらず、改善できていないのは僕たち自身の問題が大きい。自分たちでより引き締めていかないと、優勝は見えてこない」と話す。前節の悔しさをバネに、恒常的な課題を克服する一戦にもしたい。
柏が前回対戦のリベンジを果たすのか、それとも横浜FMがシーズンダブルを達成するのか。試合は9月2日(土)、19時キックオフだ。
[ 文:藤井 匠 ]
