11位のG大阪は、JリーグYBCルヴァンカップ準々決勝で浦和と対戦し、2試合ともに完封負け。8年連続での無冠が事実上決定した。
ルヴァンカップ敗退後、黒川 圭介は「ここでチームを勝たせられないということは、そこまでの力しかないということ。それを自分が真摯に受け止めないといけない」と言葉を絞り出した。チームの誰もが同じようにかみしめたであろう悔しさを、残されたリーグ戦にぶつけるのみだ。
一方、15位の新潟も天皇杯準々決勝で川崎F相手に奮闘しながらも、PK戦の末に敗退。リーグ戦では最下位の湘南に勝点11差をつけているが、復調の兆しを見せる16位の柏とは勝点6差という立ち位置だ。
G大阪は5月28日にアウェイで行われた第15節・新潟戦での勝利をきっかけに巻き返しを見せてきたが、直近の公式戦4試合は1分3敗。チーム状態は下降傾向にあるものの、課題はハッキリしている。
敗れた3試合はいずれもノーゴール。攻め込みながらも、復調を支えてきたイッサム ジェバリやファン アラーノがゴール前で精度を欠いている。ただ、攻守にわたって後れを取った前節・札幌戦を除き、ダニエル ポヤトス監督はチャンスを作り出せていることに前向きだ。
仕切り直しとなる新潟戦に向けて、13日に予定されていた公開練習を急きょ非公開に変更。戦い方のベースが大きく変わることはないだろうが、チームは緊張感を持ちながら調整を進めている。直近の公式戦3試合で8失点を喫している守備陣に目を向けると、今節はクォン ギョンウォンが出場停止。CBはルヴァンカップの2試合に続いて福岡 将太と佐藤 瑶大のコンビが濃厚だ。彼らはビルドアップに強みを持つが、イージーミスによる失点は課題となる。
イスラエル代表から合流するネタ ラヴィの起用はやや不透明だが、いずれにせよ勝利に不可欠なのは前線の奮起。インサイドハーフだけでなくウイングでも起用され始めている宇佐美 貴史の調子は悪くない。チームとしてフィニッシュの精度を示せるかが、リーグ戦ホーム6連勝を飾る上でのポイントになりそうだ。
新潟もG大阪と同様に得点力を課題としている。前節・浦和戦でチームに勝点1をもたらすJ1初ゴールを決めた小見 洋太らのパフォーマンスに期待がかかる。
そして、新潟の心臓部をつかさどる高 宇洋にとっては特別な一戦だ。かつて慣れ親しんだパナソニック スタジアム 吹田に初帰還となる今回の対戦。G大阪サポーターからも拍手で迎えられるのは間違いないが、攻守で成長した姿を見せつけようと燃えているだろう。
結果はまだ見通せない。ただ、勝利とゴールに飢える両者が、ピッチ上で熱い火花を散らし合う展開になるのは間違いない。
[ 文:下薗 昌記 ]
