開幕戦はアウェイで町田相手に手こずりながらも、途中出場のエース・宇佐美 貴史の芸術的な直接FKで同点に持ち込み、勝点1をゲット。黒星スタートはまぬがれたが、「相手が(自分たちにとって)やりづらい戦い方をしていたのは事実だけど、圧倒しないといけなかった。ポジティブになれる状態ではない」と、宇佐美は昇格組相手のドロー発進に満足感を口にしなかった。
一方で、新加入の鈴木 徳真は「あの展開で引き分けまで持っていけたのは今年の力を証明できた」と負けなかったことに素直に手ごたえを感じている。
今季ホーム開幕戦となるだけに、G大阪の見どころを整理すると1つ目は顔ぶれの一新だ。町田戦では期限付き移籍からの復帰組を含めて6人の新顔が先発に名を連ねたが、山田 康太や中谷 進之介、鈴木ら中央のラインを束ねる新戦力は、徐々にその力を見せ始めている。
昨季は[4-3-3]の布陣を軸にしたが、今季は[4-2-3-1]にスイッチ。ボールを握るスタイルに変わりはないが、より前線からアグレッシブにボールを奪いにいくこともチームの狙いとなっている。
G大阪は昨年8月19日の明治安田J1第24節・湘南戦を最後に公式戦での勝利から遠ざかっているだけに、「サポーターに勝利を届けたい、その一心です」という宇佐美の言葉はチームの誰もが抱いている思いである。
イッサム ジェバリがコンディションの問題で開幕戦に続いて欠場が濃厚。1トップは宇佐美か坂本 一彩が務めることになりそうだが、2年連続でキャプテンを託された宇佐美は本来のキレを取り戻し始めており、新潟戦では流れの中でも一発を狙っている。
町田のスタイルに苦しみ、前半は持ち味を出せなかったボランチの鈴木も「新潟は真っ向勝負できる相手。僕らが攻撃回数を増やして、攻撃陣がシュートで足を振れるように、ボランチとして前の選手に気持ちよくプレーさせたい」と気合い十分だ。
一方、開幕戦で鳥栖相手に2-1の逆転勝利を収めた新潟にとってはアウェイ連戦となる。就任3年目の松橋 力蔵監督が作り上げてきたスタイルは、J1復帰1年目となった昨季で10位に食い込んだことからも分かるように十分な力を持っている。新戦力が多いG大阪とは対照的に、開幕戦で先発した新加入選手は宮本 英治のみ。G大阪との昨季の対戦では1分1敗と勝ちがなかっただけに、勝ちにくるはずだ。鳥栖から今季加入した小野 裕二にとっては古巣との顔合わせなだけに、メンバー入りの有無も注目となる。
充実した新戦力とともに今季初勝利を目指すG大阪と、確固たる積み上げで開幕2連勝を目指す新潟がパナソニック スタジアム 吹田でぶつかり合う。
長らく勝利の儀式“ガンバクラップ”から遠ざかっているG大阪サポーターも勝利を待ち侘びている。
[ 文:下薗 昌記 ]
