柏は前節、東京Vと対戦。「全体的に疲れがあり、気持ちが抜けた入りをしてしまった」と山田 雄士が振り返ったように、立ち上がりから相手に主導権を握られ、先制を許す。後半は持ち直し、木下 康介が今季自身3点目となる同点ゴールを挙げたことで追いついたが、3戦連続のドローに終わった。土屋 巧は「今季初めての連戦で、気温が高いところはあった。ただ、そこは相手も同じ条件。入りからアグレッシブにやっていくことが大事になると思う」と改善点を挙げた。
柏は昨季後半戦も引き分けが目立ったが、直近も同じような流れが続いている。ただ、「内容は去年より良くなっている。シュートの本数や、相手ゴールに迫る回数は去年と比べたらすごく増えていると思う」と山田が話すように、引き分けが増える中でも主導権を握る時間をしっかり作れている。だからこそ重要なのは、勝ち切るために得点を重ねること。「練習から勝負にこだわることが、試合の結果につながっていくと思う。いまからもっと(勝負にこだわる姿勢を)出していかないといけない」(山田)。
また、AFC U23アジアカップに臨むU-23日本代表に、柏からは細谷 真大と関根 大輝が招集された。細谷は今季無得点が続いているが、持ち前のパワーと推進力で攻撃の軸として君臨。関根はルーキーながら、対人守備の安定感や積極的な攻撃参加で確かな信頼をつかんだ。柏にとって不可欠な選手の不在は痛いが、求められるのは代役選手たちの奮起。「レイソルが上位で戦っていくためには、誰が抜けたとしても、厳しいコンディションでも、勝てるチームにならないといけない」という山田の言葉を体現するためにも、チーム一丸で戦い抜きたい。
対するは、今季ペア マティアス ヘグモ監督が就任した浦和。今オフにサミュエル グスタフソンやチアゴ サンタナなど強力な選手たちを複数獲得したが、安定した結果を残すには至らず、首位の町田とは勝点が『5』離れている。ただ、前節・鳥栖戦は3-0で会心の勝利。指揮官は「状況を読むことや、組織としてプレスを掛けることも良くなってきている。攻撃面では、後ろからつないでプレーするところが発展していると思う」と手ごたえを明かした。
前節で言えば、先発に抜擢された選手たちがインパクトを残せたことも大きい。浦和加入後初先発となった石原 広教は「ゴールに向かうところの質を上げないといけない」と自身の出来を振り返ったが、右SBとして献身的に攻守をサポート。5試合ぶりの先発となった松尾 佑介は持ち味のスピードを生かして存在感を発揮し、今季2得点目を記録した。こうした勢いを、今節もチームとして持続させていきたい。
この対戦カードの直近6試合を振り返ると、浦和が5勝1分と大きく勝ち越している。今節勝利を挙げるのは、明治安田J1第3節・磐田戦以来となる白星を狙う柏か、それとも今季初の連勝を狙う浦和か。勝点1差で迎える重要な一戦は、4月12日(金)、19:00キックオフだ。
[ 文:藤井 匠 ]
