井原 正巳監督体制2年目の柏は、序盤戦から着実に勝点を積み重ね、中上位をキープ。5月に入ってからは1分2敗と苦しい試合が続いたが、前節・湘南戦で逆転勝利を飾り、4勝6分3敗とした。松本 健太は「なかなか勝利がなかった中で、単純にホームで勝ててホッとしているし、うれしい」と感想を話しつつ、「次もまたホームでやれる。連勝することが大事になってくる」と今節に目を向けた。
前節は収穫と課題の両面が色濃く出た試合となった。まず1つ目の収穫は、一昨季の明治安田J1第24節・京都戦以来となる逆転勝利を挙げたこと。井原監督が「先制点を奪われたあとでも、選手たちは今日の勝利のために90分間メンタル的に落ちることなく、勝利を追い続けてくれた。それが逆転につながったと思っている」と振り返ったように、気持ちの部分で大きな1勝となった。
2つ目の収穫は、エースの細谷 真大に今季初得点が生まれたこと。昨季14得点を挙げて一躍Jリーグを代表するFWの1人になった細谷だが、前々節・FC東京戦までは無得点とストライカーの責務を果たせずにいた。そんな中、前節は1得点1アシストで柏を勝利に導く働きを示す。「1つ吹っ切れ、次の試合からゴールを量産してくれれば」と井原監督が期待を込めたように、今節もゴールネットを揺らすことができるか。
一方、柏の課題として挙げられるのが、もともと強みとしていた守備面。直近4試合で計8失点と複数失点も目立つようになり、前線からの守備が機能しない時間帯も目立つ。松本が「(前節は)中途半端に食いついてしまい、簡単にはがされてゴール前までボールを運ばれてしまった。そこで自分たちが配置を変えるのか、しっかりブロックを作って守るのか、(守備のやり方を)ハッキリさせないといけない」と話したように、規律ある守備で試合の主導権を握れるかどうかも注目点だ。
対するペトロヴィッチ監督体制7年目の札幌は、開幕6戦で1分5敗と苦しい序盤戦を過ごす。もともと攻撃的なスタイルを特徴としていたが、シュート数やゴール期待値が伸び悩んでおり、14試合を終えて12得点にとどまっている。
そんな中、前節・磐田戦では7戦ぶりの勝利を達成。悪い流れを断ち切る大きな1勝となったが、ペトロヴィッチ監督は「4~5点取ってもおかしくないだけのチャンスは作っていたと思うが、スコアは1-0で、最後まで冷や汗をかく戦いだった。それがいまのチーム状況であり、まだまだチームとしてやらなければいけないことがある」と気を引き締めた。チャンスをしっかりモノにする決定力も発揮していきたい。
この対戦カードの直近5試合を振り返ると、柏が3勝2敗と勝ち越している。今節勝利を挙げるのは柏か、それとも札幌か。互いに2連勝を狙う一戦は、5月19日(日)、16:00キックオフだ。
[ 文:藤井 匠 ]
