広島は12日に中国リーグに所属するFCバレイン下関と対戦。7分にPKから今季初得点を挙げたドウグラス ヴィエイラが、その後もゴールを重ねてハットトリックを達成し、26分にチームの2得点目を決めて広島加入後初得点を奪った小原 基樹もハットトリックをマーク。リーグ戦ではベンチスタートが続いていた満田 誠も2得点を奪い、負傷離脱から戻ってきたマルコス ジュニオールと、エゼキエウも得点を奪って復調をアピールした。そして、リーグ戦での出場機会をつかめていない選手たちで構成されたチームをけん引した青山 敏弘もゴールをマークしてみせた。
出場機会の少なかった選手や離脱していた選手が存在感を示して、チーム全員で乗り切っていきたい6月の公式戦9連戦に向け、大きなはずみがついた。ちょうど真ん中の5戦目となる今節も、ここまで4連勝して2つのカップ戦で勝ち上がっているチームは、勝利を目指して大きなパワーを発揮していってくれるだろう。
東京Vは12日に天皇杯2回戦でJ3の長野と対戦して5-0で勝利。30分に山田 剛綺の今季初得点で先制すると、袴田 裕太郎が続く。43分、CKからヘディングシュートを決めた26番は後半に入ってもチームとともにゴールへ向かう意欲を持ち続けて戦い、62分には木村 勇大が蹴ったPKはGK金 珉浩にセーブされたものの、こぼれ球に反応して自身2得点目をゲットした。その後も東京Vは攻め続けて山見 大登と木村がゴールを奪ってみせた。この勢いのまま広島に乗り込み、思い切り力をぶつけていきたいところだ。
両者は5月22日にJリーグYBCルヴァンカップ1stラウンド3回戦で対戦し、味の素スタジアムで広島が3-2の勝利を収めた。その試合に67分から出場した山田 剛綺は、試合後にこうコメントしている。
「相手の圧力にビビって、回したいのか、蹴るのかというのがハッキリできていなかった。相手も一人ひとりのレベルが高くて、強さもうまさもあった。J1で一番強いんじゃないかというふうに見ていて感じた。自分が入っても、すごくハードワークをしていたし、すごい選手たちだな、と」 東京Vとしてはあの試合で体感したことを、チーム全員で今節にどう生かしていくのかはとても大事なポイントになる。
2018年から2021年の途中まで広島を指揮した東京Vの城福 浩監督にとってはEピースで指揮を執る感慨深い試合になることは違いなく、腰の引けたような戦いを見せることだけはないはずだ。ミヒャエル スキッベ監督が率いる広島はいつもどおりに全力で攻撃も守備も前へ出ていく中で、東京Vがどう試合に入っていくのか。まずは立ち上がりの15分間の攻防に注目していきたい。
[ 文:寺田 弘幸 ]
