昨季のリーグ対戦成績は、新潟からみて2勝。新潟のホームで行われたJ1第4節は伊藤 涼太郎のゴールで1-0の勝利。アウェイでの第29節は、太田 修介が決勝点を決めて3-2で勝利を収めた。
お互いに今季ここまで5勝5分8敗の勝点20。ともに負傷離脱者が多く、今季は連勝がない。先制しながらも勝ち切れずに、なかなか波に乗り切れないまま中位にとどまっている状況だ。3連戦の初戦で勝点3を積み上げてライバルを突き放し、次節からの後半戦に向けてはずみをつけたい。
ホームの新潟は、リーグ戦2試合、長崎とのJリーグYBCルヴァンカッププレーオフラウンドを2試合、そして天皇杯2回戦・北九州戦と、16日間で5試合を戦い抜いた公式戦連戦を負けなしで終えた。
前々節では首位・町田を3-1で倒し、前節は2位・鹿島を相手に1-1の引き分けと、上位相手に勝点4を奪えたことはプラス材料だ。
得点源は小見 洋太。公式戦5連戦で4得点と好調だ。「町田戦で1点決めてから、メンタル面が変わった」(小見)。そこからは自信と落ち着きを持ってゴールに向かえるようになった。リーグ戦は2戦連続ゴール中。3試合連続ゴールを決め、自身もチームもさらに勢いに乗りたい。
ケガから戻ってきた選手もいる。前節で途中出場した長谷川 元希は、限られた時間の中でも三度の決定機を演出。右膝負傷のリハビリ期間に練習した左足の精度も上がっており、プレーの幅を広げた。「チャンスがもらえたら数字で示す」と今節に向かう。古巣対決となる舞行龍ジェームズもコンディションは上々だ。
一方の川崎Fは、国立競技場で行われた前節・神戸戦で0-1と敗戦。攻撃では持ち前のパスワークがうまく出せず、守備面では神戸のロングボールに対するセカンドボール奪取などに苦戦。0-1で迎えた後半は選手を入れ替え、[4-3-3]から[4-2-3-1]へと布陣を変えてビルドアップの修正を図ったものの、試合を通してシュート3本と、川崎Fらしい攻撃が表現できなかった。今節に向け、修正して臨むことは間違いない。
今節は警告累積により、橘田 健人が出場停止となる。前々節・名古屋戦でCKから得点の起点になるなど好パフォーマンスを見せていた瀬古 樹がアンカーを務めると予想される。
注目は家長 昭博。あと1試合でJリーグ通算500試合出場を達成するベテランは、名古屋戦で2得点を挙げて勝利に導いた。今季リーグ戦全試合に出場し、4得点3アシストと結果を出しているベテランの、メモリアルなゲームでの活躍が期待される。
パスサッカーを主体とする両チーム。新潟の攻撃にアクセントを加える大卒ルーキー・奥村 仁は、川崎Fに対して「新潟と似ていて、ボールを大事にする印象がある。自分たちがボールを握る展開にできれば、相手は自分たちのサッカーができないと思う。そういうところを意識してやっていきたい」とイメージする。
攻撃的なチーム同士の対戦は、コンビネーションが光る崩しや華麗な個人技など、見どころも多いはず。それを食い止める守備陣との駆け引きにも注目したい。
[ 文:野本 桂子 ]

