明治安田J2で相まみえた昨季は、2試合とも引き分けという結果だった。今季一度目の対戦では、磐田が2点リードを許したあとに反撃を見せて追いついたものの、そのあとにリカルド グラッサが退場。数的優位に立った東京Vが終了間際に木村 勇大の得点で勝ち切るという劇的な幕切れとなった。
そのリベンジに燃える磐田は、現在3試合勝ちなし。直近2試合は、立ち上がりから強度の出力を上げて守備のハードワークで対抗し、先制はできているが、疲労が色濃く表れた終盤に追いつかれてドローと勝ち切れていない。
ただ、横内 昭展監督は前節・C大阪戦の内容を踏まえ、逃げ切れなかったところではなく、勝負を決める2点目を仕留め切れなかったところに目線を向けている。
「(前節は)1点を守り切れなかったというよりも、2点目を取れなかった試合だと思っている。いまは失点が多いので、現状1失点はあるかもしれないと。もちろん守備の課題もありますけど、2点目を取れるかというところが今後の課題だと思っている」 そういった中で、C大阪戦では、前回の東京V戦で負傷したジャーメイン 良が先発に復帰。復帰後初ゴールはお預けとなったが、攻撃の起点作りやカウンター時の迫力という点で、あらためてチームに与える影響の大きさを感じる一戦にもなった。
そのジャーメインは「前回の東京V戦でケガをして悔しい思いをしたし、(チーム)3点目を取れるチャンスがあった中で、自分がPKを失敗したことでそれを逃してしまい、チームとしても悔しい敗戦だった。その悔しさを取り返す意味でも、次の試合で自分が結果を出せるようにしたい」と意気込んでいる。
対する東京Vは前節、後半立ち上がりに翁長 聖の技ありループシュートで先制すると、逃げ切って名古屋を撃破。前半戦を白星で締めくくっている。
特に前半戦は、最後まで勝負をあきらめない粘り強さが目についた。時間帯別の得点数を見ると、76分以降にリーグ最多の10得点を挙げている。磐田との前回対戦でも、勝負が決したのは終盤。磐田が現状抱えている課題と照らし合わせても、終盤が勝敗の行方を左右するポイントになりそうだ。
また前回対戦では、磐田はマテウス ペイショットとジャーメイン、東京Vは染野 唯月と木村がそれぞれゴールをマークしたように、互いの前線が活躍。前回、AFC U23アジア杯が行われたカタールからの帰国直後でベンチスタートとなった鈴木 海音は、「ベンチから見ていて相手の2トップが強烈だと思った。前を向かせてしまったら怖い選手だし、すごく準備のところが大事になる」と同世代の2人のストライカー封じに闘志を燃やしている。
前節から中3日という過密日程の中で磐田がリベンジを果たすか、東京Vがシーズンダブルを果たすか、注目の一戦だ。
[ 文:森 亮太 ]
