広島は長かった9連戦もようやく終わりが見え、残りは2試合となった。ここまでケガ、警告の累積等による出場停止、海外移籍などでメンバー構成も流動的になる中、リーグ戦とカップ戦の両方を全力で戦ってきたチームは、直近の公式戦7戦で6勝1敗の好戦績を残している。前節・柏戦は、第13節で横浜FMを相手に逆転負けを喫して中2日で迎える肉体的にも精神的にもタフな試合となったが、大迫 敬介をはじめとした守備陣が堅固に守り、ケガの癒えたドウグラス ヴィエイラが勝負強さを見せるゴールを挙げ、1-0の勝利を収めた。
試合後、ミヒャエル スキッベ監督は「現在、ディフェンスラインのケガ人が続出していること、2人のボランチの選手がいなくなってしまった(※野津田 岳人と川村 拓夢が海外移籍)というところから、前まで見せていたような守備の安定感をなかなか見せられなくなってきています」と苦しいチーム事情を口にしたが、その中で選手たちが見せたパフォーマンスを称えた。
「前半はこちらもシュートまで行くチャンスがあったと思います。後半はそういうシーンをほとんど作れませんでしたが、耐え忍んだ素晴らしい後半だったと思います。今日は敬介に助けられた部分がたくさんあったと思います」 みんなでタフに戦えるチームになってきている実感を得られている広島は、今節も勝利を目指して戦い抜く姿を見せてくれるに違いない。
新潟もリーグ戦とカップ戦の両方でチームの底力を示している。1日の第17節・町田戦に勝ってリーグ戦3試合ぶりの勝利をつかんで連戦をスタートすると、JリーグYBCルヴァンカップのプレーオフランドは2試合のトータルスコアを3-2として長崎を上回った。そして天皇杯2回戦は北九州にPK戦の末に勝利。多くの選手たちがピッチに立って前進するチームは、アウェイで行われた第18節・鹿島戦を1-1で引き分け、前節・川崎F戦はアディショナルタイムに入ってから勝ち越したものの、その後追いつかれ、つかみかけた勝点3をつかみ損ねてしまったが、終盤まで勝ちにいく試合を見せられている。
今節も両チームが最後まで勝利を目指していく好ゲームが繰り広げられるに違いない。デンカビッグスワンスタジアムで対戦した前半戦の試合は、新潟が前半に退場者を出した中で広島が70分にセットプレーから荒木 隼人が得点を奪ってリードしたが、新潟はあきらめることなくゴールへ向かい、アディショナルタイムに高木 善朗が得点を挙げて同点に追いついてみせた。
エディオンピースウイング広島で行われるリターンマッチも、タフに戦い続ける両チームが激しい攻防を繰り広げ、タイムアップの笛が鳴るまで目が離せない試合になること必至。選手交代でギアを上げられるか。リードを守り切れるか。この2つのポイントで上回ったチームが喜びを分かち合っているはずだ。
[ 文:寺田 弘幸 ]
