先週末にJリーグYBCルヴァンカッププライムラウンド準決勝第2戦を戦い、ホームチームは敗退、アウェイチームはクラブ史上初のファイナル進出と明暗が分かれた。ともにリーグ優勝の可能性はついえたものの、来週末の天皇杯準決勝・G大阪戦など横浜FMも大事な戦いが控えていて、新潟も約2週間後のルヴァンカップ決勝まで大切な実戦の場となり、好調を保つ上でも重要な位置づけとなる。異なる目標がある中、負けられないスタンスは一致する。
横浜FMは現在、リーグ戦4連敗中。これまでルヴァンカップ、ACLE、天皇杯と並行して戦ってきた中、勝ち負けを繰り返しており、安定しない。直近のルヴァンカップ準決勝第2戦は名古屋に2-1で競り勝ったものの、もう1点が遠く、2戦合計3-4で敗退した。
今節はそこからの再起を図ることになる。その相手に目を移せば、直近2試合戦った堅守速攻型の名古屋と新潟は対照的なスタイル。ジョン ハッチンソン監督はこう展望する。
「見てのとおり新潟はボールを握るチーム。握らせてしまえば、難しい状況になるのは目に見えている。プレスを掛けて奪いにいき、自分たちが握ることで自分たちのサッカーができる。ボールを握りたい両チームがぶつかる面白い試合になる」 そうしたボールの奪い合い、球際のバトルが主導権の行方に直結するだろう。前回対戦では横浜FMが先制したものの、自陣での手痛いミスを皮切りに後半だけで3点を奪われて逆転負けを喫した。横浜FM視点では最近の課題でもある90分間を通してのリスクマネジメントも重要なポイントになる。
対する新潟はアウェイで行われたルヴァンカップ準決勝第2戦・川崎F戦で2-0とクリーンシートで勝利。2戦合計でも6-1と文句なしで初となるファイナルへの進出を決めた。一方、リーグ戦を見れば、横浜FMと同じく4連敗中。初の大舞台に勢いを持って入るためにも、決勝までに行われるリーグ戦2試合の出来は非常に大事となる。リーグ戦の不調から一転、ルヴァンカップで見せたリバウンドメンタリティーについて、松橋 力蔵監督はこう語る。
「(選手たちの)目線を合わせただけ。彼らの中で『もっとこうしたほうがいい』というのを全員でそろえようと。堀米 悠斗キャプテンが率先してやってくれた部分もある。全選手が関わった中での問題を自分の問題として捉えてくれた」 今節はそのカップ戦で一致した「目線」を、4連敗中計15失点だったリーグ戦でも継続できるかがテーマとなる。
そして、この新潟のテーマは守備が不安定な横浜FMにもそのまま当てはまる。互いにハマったときには絶大な攻撃力を発揮するだけに、後ろが粘り強く耐え、無失点の時間を延ばしたほうが勝機、つまり連敗ストップの可能性を広げられると言えそうだ。
[ 文:大林 洋平 ]

