東京Vは前節・神戸戦が行われた10日から約3週間後に行われる試合。対して川崎Fは、26日の夜にタイにて行われたAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)リーグステージ第5節・ブリーラム(タイ)戦から中3日で迎える一戦だ。試合勘、またコンディション面では違いがあるだろう。
間隔が空いた東京Vとしては試合勘が心配されるが、「シーズンの始めから、強度の高い中で練習をやり続けてきて、試合もその強度の中でできている」とマテウスは話した。それに、「『相手が川崎Fだから』などは関係なく、どの相手に対しても同じ強度でやることが大事」とも続ける。
川崎Fとの前回対戦は明治安田J1第9節で、そのときとの違いとしてはフォーメーションが挙げられる。前回対戦時は[4-4-2]を基準としていたが、現在は[3-4-2-1]を基本形とするシステムを採用。「選手もそれにだんだん慣れてきて、このシステムでもできることを証明している」とマテウスも胸を張っていた。相手が4バックでミスマッチになる際の対策、さらには攻撃方法についてもこれまでの試合でトライ&エラーを繰り返してきたことで熟成されている。
また、26日のメディア公開練習時までには負傷離脱者がおらず、全員で試合に向けて準備ができている状態だ。
一方で、木村 勇大、山田 楓喜の2人は京都からの期限付き移籍中の選手であるため、契約上の理由で最終節の京都戦での出場がかなわない。
「自分にとっては(川崎F戦が)今季最後の試合なので、しっかり結果を出して終われるように頑張りたい。前回対戦では、押したり、押されたりという展開で(0-0の)引き分けに終わった。今回は一瞬のスキを突いて、チャンスでしっかり仕留めることができれば、勝点3は取れるんじゃないかと思っている」。木村はそう話していた。
味スタに集う多くのサポーターの前で今季の集大成を示して“近隣クラブ”を成績で上回り、成長具合と現在の力を見せつけること。それが東京Vにとってのシナリオだ。「残り2試合、2連勝しか見ていない。チーム全員で連勝して終わりたい」。綱島 悠斗も強い口調で述べていた。
東京Vにとって、味スタで戦うJ1リーグ戦の川崎F戦といえば、J2降格が決定した2008年の最終節以来となる。そのイヤな思い出を払しょくできるか。
川崎Fはタイでのアウェイゲームから中3日での試合。ブリーラム戦で出場停止だったマルシーニョと家長 昭博はベンチ入りせずに調整できたものの、ほかの選手は丸1日の移動を強いられており、疲労が蓄積されていることは明らか。それでも、今季限りでの退任が発表されている鬼木 達監督の下で戦う残り3試合(ACLE含む)を無駄にすることはできない。休養十分のマルシーニョと家長としては、フルスロットルでのパフォーマンスを示したい。
28日時点で、試合当日の天気は晴れ。午後になれば気温も上がりそうで、サッカー観戦日和となりそうだ。その中で、熱い好ゲームになることを期待したい。
[ 文:田中 直希 ]
