開幕からケガ人が相次ぎ、苦しい台所事情が続いているG大阪にとっては、シーズン最初の正念場となる一戦だ。前節は今季ここまで勝利がない新潟と対戦し、2-3で迎えた終了間際に得たPKを宇佐美 貴史が決めてかろうじて3-3のドローに持ち込んだ。「一度逆転できたので、少しもったいない部分はあるが、トータルのサッカーの質で考えると、新潟にアドバンテージがあったので、『勝点1を拾えた』 というのが正しい表現かなと思う」と宇佐美 貴史は本音を明かした。
ここ2試合勝利から遠ざかって11位に位置しているG大阪は、首位の鹿島を勝点6差で追う一方で、降格圏との勝点差もわずかに『4』。約1カ月ぶりのホームゲームでイヤな流れにピリオドを打ちたい。
「4月のカレンダーを見たときにかなり連戦が続くので、いまいるメンバーをうまく使っていかないといけないと考えている」とダニエル ポヤトス監督は選手の疲労感や状態を見ながらの起用を意識するが、中3日で迎える町田戦に向けての修正材料は明確だ。
新潟戦では、開幕から好調を保っているイッサム ジェバリが2ゴール。新加入のデニス ヒュメットはまだフィットに程遠い状態なだけに、イッサム ジェバリが前線の軸になるのは言うまでもないが、公式戦2戦連発中の宇佐美 貴史も「コンディションも上がってきているとは思うし、得点を取ることで自分の中でのリズムというのも出てきている」と復調への手ごたえを口にする。
一方で早急に修正すべきは失点の多さである。新潟戦でも複数失点を喫し、昨季の堅守ぶりには程遠い。ロングボールを用いてくる町田に対しては、セカンドボール対策や球際の強さは必要不可欠。ネタ ラヴィのパートナーとして誰を指名するかはポイントになりそうだ。
一方、首位を勝点3差で追う2位の町田は前節、福岡と対戦し、2-2のドローに終わっている。GK谷 晃生の痛恨のミスでオウンゴールを喫して一時は逆転を許したが、84分に仙頭 啓矢が執念の同点ゴールをゲット。「仲間のミスをチームで補うというチームワークを一丸となって発揮してくれたことをポジティブに捉えている。今後にしっかりとつなげられるような試合の終わり方になった」と、黒田 剛監督は勝点1を悲観してはいない。
今季から町田に完全移籍した谷 晃生にとってはミスを取り返すべく、古巣相手にモチベーションを高めているのは間違いないだろう。また、同様に古巣戦となる昌子 源も闘志剥き出しでプレーしてくるはずだ。
リーグ戦における対戦成績は1分1敗と、いまだ町田から勝利がないG大阪。G大阪ジュニアユースで同期だった宇佐美 貴史と昌子 源のマッチアップが実現する可能性もあるため、さまざまな人間模様が交錯する熱い90分になるのは間違いない。
[ 文:下薗 昌記 ]
