ただ、試合の中で左脚を痛めて交代した師岡 柊生の診断結果が発表され、アキレス腱断裂の大ケガであることが分かった。左右のサイドハーフだけでなくFWでもプレーでき、相手に囲まれても類まれなボールキープ力や推進力を示してきた師岡 柊生が離脱するのは痛い。知念 慶も競り合いの際に右手首を強打して途中交代した。また、前節はレオ セアラと樋口 雄太、田川 亨介がメンバーに入ることができなかった。鬼木 達監督は「ケガと思ってもらっていい」と話し、アクシデントが連なったことを認めた。ほかにも小池 龍太、濃野 公人、徳田 誉らがケガで戦列を離れており、フィールドの選手は全員がベンチ入りしないと20人に満たない状況だ。今節もギリギリの選手編成が予想される。
連敗を止めたところから、今度は連勝を伸ばしていきたいところだが、今回も簡単ではないだろう。ただ、次の1勝は鹿島にとってはJ1通算600勝という記念すべき勝利になる。1勝目は1993年の開幕戦で名古屋から得たものであり、そのときはジーコがハットトリックの活躍で花を添えた。節目の600勝をそのときと同じ名古屋から狙う。
対する名古屋も前節は広島から勝利を奪い、連敗を『2』で止めている。こちらの勝利の立役者はマテウス カストロ。40分にセカンドボールを拾って左足を振り抜くと、驚異的なシュートをゴールに突き刺して先制点を奪った。さらに、後半には打って変わって技ありのコントロールシュートをゴールに流し込み、追加点。その後、広島の反撃を菅 大輝の1点に抑えて勝利を得た。
開幕6戦を終えて2分4敗と苦しんだ名古屋だが、その後の5試合は3勝2敗と持ち直してきた。最下位だった順位も前節の勝利で17位に上げており、連勝できればさらに上昇していく。まとまってきた戦い方をさらに良くしたいところだろう。
両者は昨季のJ1開幕戦で対戦しており、豊田スタジアムでは鹿島がチャヴリッチの得点を含む3ゴールで名古屋を退けた。その後、11月にカシマで行われた第36節はスコアレスドローに終わっている。どちらも勝ちたい理由がある中で、より勝利を切望しているのはどちらだろうか。
[ 文:田中 滋 ]

