C大阪は東京Vのホームに乗り込んだ前節、開始からボールを握って押し込むと、21分、24分と立て続けに決定機を作る。しかし、ここで仕留めることができずにいると、33分にサイドを崩されて失点。後半は多くの時間帯でボールを保持して攻め立てたが、北野 颯太が迎えた二度の決定機をいずれも防がれるなど、GKマテウスの牙城を崩すことができずにタイムアップを迎えた。試合後、アーサー パパス監督は「ボックス内に入るまでは良かったですが、3点、4点と入ってもおかしくなかったところで、技術がまだまだ低いという感想。点を取り切れなかったことが今日の敗戦につながったと思います」と総括。ゴール前での精度を欠いての敗戦に肩を落とした。
ホームに戻って仕切り直しとなる今節。やはり求めたいのはゴールになる。前節は後半開始から出場し、攻撃を活性化させた阪田 澪哉にはJリーグ初ゴールの期待がかかる。その阪田 澪哉は「得点を取れていない現状はチームの課題でもありますし、個人的にもたくさんの試合に出してもらって、期待してもらっているぶん、結果で応えないといけない」と今節に向けて気合いを入れ直した。連戦に突入し、総力戦の様相を呈するだけに、ここまでチームを引っ張ってきた北野 颯太、中島 元彦ら主力だけではなく、阪田 澪哉らフレッシュな選手たちの躍動にも期待したい。
その一方で、「守備にしても、少ない相手のチャンスで失点していることは課題。そこは変えないといけない」と畠中 槙之輔は話す。町田にも一発で仕留めてくるタレントは多いだけに、C大阪としては守備での集中力も求められる一戦になる。今季、加入1年目でキム ジンヒョンから守護神の座を奪った福井 光輝にとっては古巣戦。プロサッカー選手としてのキャリアをスタートさせ、計7シーズンプレーした勝手知ったる相手に対して無失点にこだわり、しっかり抑えたい。
アウェイに乗り込む町田としても、今節はなんとしても連敗を止めなければならない一戦。ボール保持に特長があるC大阪はくみしやすい相手でもある。しっかりと無失点で進めつつ、球際の攻防やセカンドボールの争いで上回り、持ち味である攻守の切り替えからゴールに迫りたい。連敗中とはいえ、前節・湘南戦も、前々節・神戸戦も勝機はあった。前節の試合後、黒田 剛監督は「神戸戦もそうですが、前半にあれだけ多くのチャンスを作りながら1点も取れなかったことは大いなる反省点。決めるためにも個人のスキルを上げられるように、日常を変えてスキルを上乗せしていかなければなりません」と述べた。
互いに前節は好機で決め切ることができずに苦しい展開を招いてしまっただけに、今節は勝負どころを逃さずに先手をとり、試合を優位に進めていくことがカギになる。アタッキングフットボールを標ぼうするC大阪が攻め切るか、堅守をベースに素早い切り替えから町田がゴールを陥れるか。両チームの色がぶつかり合う一戦に注目だ。
[ 文:小田 尚史 ]


