清水はリーグ前半戦を7勝4分8敗の成績で終えた。今季の目標である10位を上回る結果となったが、ボランチの主軸である宇野 禅斗は悔しそうな表情を浮かべながら「良いとは言い切れない結果」と語る。
実際、5月に入ってからのリーグ戦ではわずか1勝。紆余曲折があった前半戦19試合のうち、18試合にスタメン出場した宇野 禅斗は、その戦いぶりを振り返る際、「清水のサッカーを見せることはできていると思います」と前置きしつつも、「失点数も徐々に増えていますし、最終的に成績も負け越しました。反省点をチームで共有しないと、後半戦でより良い結果は出せない」と危機感を露わにする。2周目の対戦ということもあり、対策の強化が予想される後半戦に向けて、「難しいゲームが増える覚悟はしています」と口にした。
現在、チームはFWに離脱者が続出している。チーム最多の8ゴールを挙げているキャプテンの北川 航也も今節に間に合うかどうかは不透明。このような状況の中、6月3日付で藤枝への育成型期限付き移籍から復帰した千葉 寛汰にかかる期待は大きい。
11日に行われた天皇杯2回戦・松本戦で復帰後の公式戦初出場を飾った背番号15は、これまでJ1のピッチに立ったことがなく、G大阪戦に出場すればJ1デビュー戦となる。「守備のスイッチを入れること、ハードワークを続けることなど、このチームの1トップとして求められる仕事はきっちりとこなさなければなりません。その上で、自分の色を出していければ」との言葉からも分かるように、再びオレンジのユニフォームに袖を通す上で必要不可欠となるタスクは理解できている。「相手を過度にリスペクトし過ぎず、自信を持ってやりたい。ピッチに立ったら対等だと思っているので、図太くいきたいと思います」と気合いも十分だ。
対するG大阪のリーグ前半戦の成績は7勝3分9敗。清水より3つ下の12位につけている。ゴールデンウィークに今季初の3連勝を達成した段階では、ここから上位陣に割って入ることも期待されたが、その後の4試合で1分3敗と停滞を強いられた。リーグ後半戦の初戦ではG大阪らしいコレクティブなフットボールに加えて、チームに勢いをもたらす結果が求められる。直近の公式戦からはおよそ2週間の間隔が空いており、今節に向けた準備は万全と言えそうだ。
両者は第5節で今季初の顔合わせを終えており、当時はG大阪が、山下 諒也の決勝ゴールで1-0と勝利。開幕4試合無敗だった清水に初黒星をつけた。内容面でも、清水のビルドアップの特徴を踏まえ、奪いどころを11人全員が共有できていたG大阪が、見事な守備面での連係を披露。ホームチームが圧倒したと言えるゲームだった。
今節、清水が当時のリベンジをやってのけるか。それとも、前回対戦時と同様にG大阪が圧巻の組織力で清水の攻撃陣を封じるか。勢いに乗って後半戦をスタートさせるのは、どちらのチームとなるだろうか。
[ 文:榊原 拓海 ]

