横浜FMは前節、アウェイで新潟と対戦。勝てば最下位脱出という状況で、新潟に攻め込まれる時間帯が長くなった中、GK飯倉 大樹を中心に守備陣が粘り強く対応し、推移していく。ところが73分、前半から再三にわたって仕掛けられていたダニーロ ゴメスにゴラッソを許して失点。その後は攻撃のギアが上がらず、0-1で大一番を落とすこととなり、19位との勝点差は『5』に広がった。
残留を争う相手との直接対決で喫した黒星は痛い。その前のリーグ戦2試合では鹿島、町田に勝利を収めていたが、その連勝への起爆剤となった“非保持”のスタイルを徹底できなかったのも敗因の1つとなった。負傷者が相次ぎ、右SBからコンバートされたCBで奮闘する松原 健はこう振り返る。
「新潟はJ1の中でも特にポゼッションのうまさがある。そこに食いつき過ぎても相手の思うツボ。かといって、(プレスに)行かないとボールは奪えない。その塩梅がすごく難しかった。相手がGKまで下げたときに、FWが追いかけるのが得策なのか、ステイして1回ブロックを作り直すのかというところが、あまり整理できていなかった」 連勝で調子が上向きだった中、天皇杯2回戦・ラインメール青森戦と新潟戦を立て続けに落としたことで、再びスタイルの見直しが急務となっている。「鹿島、町田との試合では奪ったあとの距離感もすごく良かったことで勝ちを引き寄せた。もう一度立ち返ってやっていきたい」(松原 健)。今節は新潟と比べるとポゼッションにこだわらない岡山が相手なだけに、“非保持”に立ち返るきっかけとしたい。
対する岡山は前節、ホームで福岡と対戦。主導権を握られる展開ながら耐えていた中、69分に先制を許すと、これが決勝点となり、0-1の完封負けを喫した。試合後、木山 隆之監督は「(ニアゾーンに入っていく回数が少なかった要因は)ランがない。それに尽きる。(ハーフタイムには)『もっと相手の厳しいところに人とボールを送り込まないと、勝負は取れない』と伝えた」と振り返ったが、その効果はピッチに表れなかった。
昇格1年目の今季の目標であるJ1残留に向け、「ここからやっぱりシビアな試合が続く。福岡戦のような試合でなんとか勝点を取れる努力をしていくことが大事」と指揮官。監督交代の可能性がある横浜FMの出方こそ不透明ではあるが、前節の反省を生かすことができれば勝機は十分。ホームで競り勝った第7節のように、攻守にハードワークする戦いを再現したい一戦となる。
[ 文:大林 洋平 ]

