広島は6月に加入した木下 康介がすでに大きな存在感を放っている。横浜FC戦で2得点を挙げてチームメートにもファン・サポーターにも力を示したFWが加わった攻撃陣には、ミヒャエル スキッベ監督も満足感をにじませて、こう語っている。
「攻撃陣は3人とも非常に良いプレーを見せたと思っています。3人とも走れる部分が非常に良いと思っていますし、コンビネーションが合っているなと感じている部分もあります。康介が入ってきたことによって得点も取れるようになった。これからも続けていきたいですし、康介が来る前から彼らの走れる部分に関しては満足しています」 木下 康介の下にジャーメイン 良と加藤 陸次樹が並ぶ攻撃陣には、今節もそれぞれがタフに戦いながらアグレッシブにゴールに迫っていく力強い攻撃を期待したい。
名古屋は前節、清水に1-1で引き分けた。長谷川 健太監督が「本当に悔しいというか、もったいない試合だったと思っています」と振り返っているように、88分にセットプレーから追いつかれて勝点3をつかみ損なってしまったが、61分にピッチに立った山岸 祐也が3分後に先制点を挙げる活躍を見せたのは明るい材料だ。
長谷川 健太監督も「後半、先手をとれるようになって、シュートも自分たちが狙った形から打てるようになってきたので、良い仕事をしてくれると期待を込めて(山岸 祐也を)入れました。しっかり得点を取る仕事はしてくれたと思っています」と称えている。
マテウス カストロ、永井 謙佑、山岸 祐也の3選手で攻め切れる力は、今節も相手に大きな脅威を与えるに違いない。
攻撃陣が強力であるため、お互いの守備陣のパフォーマンスにも注目が集まる。広島は前節に塩谷 司が欠場となって中野 就斗がディフェンスラインに入ったが、佐々木 翔、荒木 隼人とともにリーグ最少失点の堅守が崩れることはなく、無失点に抑えている。今節も堅く守っていくチームの強みを3選手が体現してくれるだろう。
名古屋は直近の公式戦6試合連続で佐藤 瑶大、三國 ケネディエブス、原 輝綺の3選手がディフェンスラインを形成し、失点数を減らして安定したパフォーマンスを支えてきたが、今節は佐藤 瑶大が出場停止となる。どうディフェンスラインを編成するかは注目で、チームの総力を見せていきたい。
フォーメーションが同じミラーゲームとなるため、堅い試合になることも十分に予想される中、どちらのアタッカーが優位性を生み出していくのか。各局面のバトルは序盤から激しくなるに違いない。
[ 文:寺田 弘幸 ]
