対する名古屋は前節・神戸戦に0-2で敗戦。長谷川 健太監督が「一言で言うと決定力の差が結果につながったと思っています」と話す試合内容で、特に後半は神戸を存分に苦しめる戦いを見せた。決して悲観すべき内容ではなかったが、前々節・浦和戦で7試合ぶりに敗れており、痛い連敗となった。今節はなんとしても3連敗を阻止したい一戦になる。
お互いに中2日の準備期間で臨むため、どう先発メンバーを編成し、どうやって勝利をつかむプランを組んでいくのかは注目したいところだ。広島のミヒャエル スキッベ監督は連戦でも大きくメンバーを変更せずに戦っていく傾向が強いので、今節もあまりメンバーは替わらなさそうだが、長谷川監督はどうするのか。神戸戦はパトリックを後半最初から入れて勢いを出した中、まずは先発11選手の発表に注目したい。
勝敗のカギは、両チームのチャンスメーカーが握ることになるだろう。昨夏に広島から名古屋へ移籍した森島 司は、広島の守備の仕組みをよく知っている人物だ。システムが同じでミラーゲームになるため、1対1のマッチアップが激しくなること必至の攻防になる中、名古屋の14番は巧みにギャップを作り出す動きをしてくるはず。名古屋がボールを保持している時間は、森島のポジショニングに要注目だ。
広島には森島と入れ替わる形で昨夏に加入したマルコス ジュニオールがいる。ケガで出遅れて前々節・川崎F戦が今季初出場となったが、ブラジル国籍アタッカーはブランクを感じさせず、すぐに攻撃の質を高めて多くのチャンスをクリエイトしている。まだ直接的にゴールに関わるプレーはできていないが、川崎F戦は先発して66分間プレーし、新潟戦は後半開始からピッチに立って45分間プレー。もう実戦感覚も十分に養われた。今節は得点を生み出す活躍を大いに期待していいだろう。
右ひざを痛めて離脱していた名古屋のキャスパー ユンカーがメンバー入りするかも気になるポイントだ。キャスパー ユンカーは昨季の広島との公式戦で計3得点を奪う活躍を見せている。彼がピッチに立てば広島にとってはとても危険な存在になるが、前節に先発復帰した荒木 隼人がしっかりと対策を練って立ちはだかるに違いない。新潟戦ではCKから得点も奪って存在感を示した荒木は、かつてチームメートだったパトリックや、前節にJ1通算400試合出場の節目を迎えた永井 謙佑ら、さまざまなタイプのFWとマッチアップする可能性がある。彼らをどう抑えるか、そのパフォーマンスに注目したい。
[ 文:寺田 弘幸 ]
