両者の前回対戦は、3月の明治安田J1第6節。新潟が町田の陣形に合わせて[3-4-2-1]でミラーゲームを挑んだものの、力負けして押し込まれる展開に。25分、自陣左サイドでボールを失うと、素早く逆サイドへ展開され、相馬 勇紀のクロスから西村 拓真に決められて失点。後半、[4-2-3-1]に戻して立て直したが、相手の堅守を破れずに敗れている。
新潟は、入江 徹監督が就任して2戦目の今節、新体制で初のホーム戦となる。樹森 大介監督から入江 徹監督への交代がクラブから公式発表されたのは6月23日。その2日後に“入江アルビ”の初陣として第15節・川崎F戦に臨み、1-3で敗れた。
まず新体制で変わったのはスタメン。ケガから復帰した小野 裕二が7試合ぶり、高木 善朗が9試合ぶりに先発起用され、うまく間でパスを引き出しながら、攻撃を活性化した。この変化に伴ってベンチスタートとなり、彼らとの交代で投入された長谷川 元希と奥村 仁が、攻撃的な持ち味を発揮してチャンスメーク。後半アディショナルタイムには奥村 仁が1点を返すなど、1試合を通して、失速することなく戦い切れた。また、入江 徹監督体制になり、中央を閉める守備や、中央でのコンビネーションで攻める形は、ある程度発揮できた。
ただ、結果は3失点。前半、自陣でのファウルによって与えたFKから2失点を喫したことが響いた。「全体を通して自分たちがやりたいサッカーはやれていたと思いますが、相手の直接FK(によるゴール)とセットプレーで、自分たちの流れに関係なくやられてしまう。J1には良いキッカーがいるので、無駄なファウルをしないことがカギになるのかなと思います」と田代 琉我は振り返る。
試合後、入江 徹監督も「自分たちがしっかり自信を持って、前を向いてサッカーをすることに、今日の後半は特に手ごたえをつかんでくれたと感じています。まずそこを第一に考えながら、次の町田戦に向けて決定力の部分だったり、中央からどうサイドをうまく使っていくか。次の町田さんは一人ひとりの能力も高いですし、チームとしてもパワーがあるサッカーをしてくるので、そこをどう崩せるか、そのためにどういう手法が必要なのかを考えながらやっていきたい」と警戒し、中3日で準備を進める。
黒田 剛監督体制3年目の町田は現在2連勝中。今季挙げている26得点のうち、PKを除くセットプレーによるものが9得点、クロスからが9得点と、新潟が苦手としている部分に強みを持つチームだと言える。
前節は首位・鹿島を相手に2-1で勝利。先制点は、GK谷 晃生のロングキックの流れから生まれた相手のミスを突き、最後は相馬 勇紀が決めたもの。2点目はロングスローと見せかけて近くの味方につなぎ、そこから下田 北斗のクロスに岡村 大八が頭で合わせて奪ったもの。前々節・湘南戦での2得点もCKとロングボールから生まれており、徹底して自分たちの強みで勝っている。
新潟としては、自陣でボールを保持した際に相手のプレスをどう回避して前進するか、いま一度共通認識を持って臨む必要があるだろう。
新潟はホームで2連勝中。これを継続して入江 徹監督体制初勝利なるか。町田は優勝争いに食らいつくために、今季二度目の3連勝を挙げられるか。異なるスタイルのぶつかり合いに注目だ。
[ 文:野本 桂子 ]

