残留争い直接対決は、意味合い異なるドローに
横浜FC
監督
選手は準備したことをすごく理解してくれて、ゲームの入りは良くて押し込むことができましたが、前半でゴールを奪いたかったですね。そこで奪えなくて、後半はヴェルディさんも地力があるので、最後はオープンな展開になって、勝点3を目指していましたが、ソロ(櫻川 ソロモン)が退場になった時点でもう最低限の勝点1だなと切り替えました。 --前線の3枚の並びを左にジョアン パウロ選手、真ん中にアダイウトン選手、右にルキアン選手でスタートしました。途中で入れ替わりつつでしたが、そこの狙いは?戦術的なことになるので細かくは話せませんが、相手をスカウティングした中で左にアダ(アダイウトン)ではなく、ジョアンを立たせました。攻撃でもクロスから良い形は何回かあって、脅かすことはできなかったですが、よく理解してやってくれたと思います。そういう意図があって、最初の立ち位置を普段とは変更しました。試合中のポジション変更に関しては、彼らは同じブラジル人で言葉が通じるので、「もし誰かが疲弊していたらポジションチェンジして補うように」とは言っていました。こちらから具体的に指示をしていたわけではありません。 --ハーフタイムの指示は?いつもと同じことですが、前節のガンバ戦は(後半開始から)10分でPKで失点しているので(※失点は56分)、立ち上がりをしっかり入ることを徹底して伝えました。(前半の終わりは)良い感じで押し込んでいるイメージがあったので、「良いゲームだけじゃダメだよ。やっぱりこういう試合をしっかり勝ち切らないといけない」と。その2つを伝えて送り出しました。
東京ヴェルディ
監督
今日のゴール裏の声援の大きさは、いまわれわれが置かれている立ち位置をみんなで共有してくれているなと思います。一度(J2に)落ちたらどういうことになるかというのを彼らが一番よく分かってくれているなと。われわれのようなクラブがどのようにしてトップリーグにしがみついていくか、食らいついていくかというのは、本当に今日の彼らの熱さを見て、(J2で戦っていた)一昨年まではどれだけ苦しかったのかをあらためて思い出させてくれました。 内容については、もっとわれわれらしくローリングをしてボールを回したかったという反省点は多々あります。ただ、いまのケガ人が多い中の選手層で、横浜FCさんに勝点3を与えなかったというのは非常に大事なミッションでした。これは胸を張れることだと思います。相手に決定機を与えず、ただわれわれも決定機を与えてもらえなかった中で、守備的に戦ったわけではないけれども、両ゴール前の集中力が高く決定機を与えない、セットプレーでも集中力を持続することは、いまのこのチームにとって非常に大事な経験です。中断期間で選手が何人か戻ってきてくれるし、体調が万全になってくれると信じています。あるいは新しく入った選手がひと伸びして戦力に絡んできてくれると信じているので、ここで相手に勝点3を渡さずに乗り切ったことは、非常に大きなことだと思います。 --相手に決定機を作らせない、アクシデントの状況を少なくするために選手に強調したことは?一番良いのはわれわれがボールを持つことです。今までも攻撃の個のレベルが高い相手に対して、われわれはそうやって戦いました。それで勝点3を取ったときもそうじゃないときも一貫してできています。ただ、ケガ人が出たり、コンディショニングの問題であったり、あるいは相手の気迫だったり、いろんなかみ合わせでそれが思うようにいかないときがある。それが今日だったと思います。思考はまったく変わらないです。われわれがボールを持って可変しながら相手陣深くで持っていれば、それは攻められないですし、一番良いことなんだけれども、準備したところは、そこで捉えた部分が横浜FCの一番ストロングが出るところなので、そこのリスク管理だけはイメージしながらボールを持ちたいと思っていました。 前半の25分ぐらいまではあまり持たせてくれなかった。相手も蹴ってきましたけども、われわれも圧力を感じて蹴るシーンが多かったです。空中戦のところで戦い合うんだけれども、向こうの外国籍の選手はみんなそれを胸トラップしてマイボールにしているんですよ。そこの巧妙さがありました。ハーフタイムにはわれわれも怖がるなと、ボールを大事にしろと。もちろん上げるべきときは上げるけども、収めるべきときは収めて勇気を持ってやれ、と言いましたし、いつもと変わらないけれども試合の様相はそうはならない。これがサッカーです。 --選手交代も含めて60分以降に、なかなか前進することに苦しんだと思いますが、どのように試合を見ていましたか。もちろん前線の選手が下りてきて可変をする場合もあれば、後ろの選手とサイドの選手が可変する場面もあります。いずれにしてもアタッキングサードに行き切るのが重要で、今日はそのクオリティーが少し足りなかったなと思います。齋藤 功佑が下がってビルドアップするのは良いけれども、イコールそれは前線に人がいないということなんです。であれば、相手のペナルティーエリア周辺までボールを持っていないと、今度は前線に出られる時間がないので。そこに至るまでのクオリティーが少し足りなかったし、サイドはアダイウトンがいたので、ウイングバックとCBの可変はちょっといつもより慎重だったと思います。ただ、どこが相手でもわれわれが目指すものは目指したいし、できないというのはいまのわれわれの攻撃の力量だと思うので、そこは伸びシロです。
東京ヴェルディ
ローテーションしながらズレを作ろうと思っていたのがあまりうまくいっていなかったのと、自分が落ちて(相手を)引き連れてそのスペースの背後を取りたいという意図はあったんですけど、そこはチームとしてもっと機能させなきゃいけない。ロングボールを入れたあとのセカンドを前向きに自分たちが拾わなきゃいけないなというのは課題として感じています。 --残留争いの中で、チームとしてどのような気持ちの持っていき方が必要となりますか。やっぱり周りからの見られ方とか、現場でプレーしている選手だったりスタッフだったりが、より神経質になってくるのが残留争いだと思うので、そこはチーム一丸となって、しっかりとしたマインドを持って向き合っていかなきゃいけないです。
--難しい状況での出場でしたが、感覚はいかがでしたか。ああいう状況で途中から入るのは、CBとして絶対(失点)ゼロで抑えなきゃいけない。簡単な状況ではないですけど、ゼロに抑えたのは、リーグ戦でなかなか試合に絡めていなかった自分にとっては少しプラスの部分であります。ただ、1個1個のプレーの課題はまだあるので、そこはやっぱり練習からクリアしていくしかないと思います。 普段から厳しい練習をしているので、そこは自信を持ってピッチに立てました。チームを勝たせる選手になることや、チームが苦しい状況で自分みたいな主力以外の選手がこうやって試合に出たときにいかに結果を残せるかとか、チームのためにどれだけ動けるかがすごく重要になってくると思うので、そこはこれからあと10試合ですけど、そこだけに集中してやっていきたいなと思います。
横浜FC
MF 76
山田 康太
前半に何度かチャンスがあったので、あの場面で決められていればもっとラクな展開にできたかなという印象です。ただ、自分自身のパフォーマンスもあまり良くなかったので、もう一度コンディションを整えて、しっかり取り組んでいきたいと思います。 --山田選手も何度かシュートを打っていました。「自分が決めよう」という意識はいつもより強かった?そうですね。練習ではもっと前に出て攻撃に絡むプレーもしていますが、試合の中でクオリティーを出さなければいけないと感じています。そのためにもコンディションをしっかり整えないといけないな、と。今日はチーム全体というより、自分自身がもっと違いを見せなければいけなかったと思っています。 --ハーフタイムは選手間でどんな話を?守備の修正ですかね。押し込まれる時間帯もありましたし、前線のブラジル人たちもボールに行きたい中で、相手の後ろの枚数が多くてうまくハマらない場面もありました。ただ、それでも自分たちのほうが能力はあると思っていて、ああいうふうにマッチアップするシステム同士の戦いで収めるところは収められているし、ボールを奪い切るシーンも自分たちのほうが多かったんじゃないかな、と。そこはポジティブに捉えています。 あとはゴール前のクオリティーですね。1点取れれば試合は大きく変わると思うので、仕留め切る力を個人としてもチームとしても高めていきたい。1点を奪えれば、良い試合運びができる感覚はありますし、フミさん(三浦 文丈監督)になってから守備の規律や厳しさはよりできるようになってきている。だからこそ、なんとか1点を取りたいです。
DF 2
ンドカ ボニフェイス
--前節・G大阪戦で3失点を喫した中で、特に意識したことは?まず大事なのは、試合の入りで簡単に失点しないこと。そこから試合を進めていくことですかね。そのためには、ゴール前でボールホルダーに誰が行くかをハッキリさせることが大事で、中途半端にせず、一人ひとりがしっかり寄せていく必要がありました。試合前にもそう言われていましたし、ある程度はできていたのかなと思います。 --前節で失点に絡んでしまった中で、終始気持ちの込もったディフェンスを体現していました。個人としての手ごたえは?コンディション自体は本当に良いので、特別にガンバ大阪戦のことを意識してというわけではなかったです。前節はああいう結果になりましたけど、CBをやっている以上は、1試合だけで一喜一憂するのではなく、シーズンを通して見なければいけない。ああいう試合があっても、また次の試合が来る。そこで勝つためにやるだけ、というメンタルで臨んでいます。 --古巣戦になりましたが。そうですね。いまのヴェルディも良い選手はそろっていますけど、今日はあまり特徴を出させずに抑えられたと思います。気持ちよくプレーさせてしまえば、パンパンと外されてしまうところですが、前から行けないときはしっかりブロックを敷いて、入ってきたところには寄せることができていました。相手にとってイヤなのは背後へのボールだと思うので、そこも難しい処理をさせることができたかなと。この戦いを続けながら、やはり勝点3を取らなければいけない。ただ、勝点1を積み上げることも残留に向けては大事です。毎試合勝点3を狙いつつ、最低限の『1』を取ること。それを積み重ねていきたいです。