ホームの川崎Fは、前節・名古屋戦で4試合ぶりの勝利をつかんだ。18分までに伊藤 達哉とエリソンのゴールで幸先よく2点をリードしたが、その後失点を重ね、前半を2-2で折り返した。後半は、相手に退場者が出たことで数的有利となったが、3点目を奪った直後に失点を喫し、3-3のままアディショナルタイムに突入した。引き分けが濃厚だった中、90+5分に伊藤 達哉がゴール。土壇場で勝点3を引き寄せた。
久しぶりの勝点3に喜ぶ一方で、殊勲の伊藤 達哉が「だからこそ、次の試合次第」と強調したように、自分たちよりも上につける町田をホームで迎え撃つ今節は大事な一戦となる。いまのチーム状態や来月からAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)の戦いが始まる町田の状況を鑑みて、必勝を誓った。
「町田はACLEが始まるから、いま連戦。自分たちも(ACLE2024-25があった)春先は、連戦ですごく体がキツかったから、そこら辺のアドバンテージはあるかなと。ホームなので絶対に勝ちたい。能力の高い選手に対して、個で負けないところと組織でしっかりと戦うところ、そして、こちらも前線には個があると思っているので、自分たちが試合を決定づけたい」 今節に向けては、マルシーニョとフィリップ ウレモヴィッチが出場停止から戻ってくるだけでなく、前節を欠場した脇坂 泰斗やジェジエウも問題ない様子。各ポジションで選手起用の選択肢は増えそうだ。
その中で注目は、名古屋戦でプロデビューを果たした神橋 良汰。「町田が相手なので自分のストロングが生きる部分も多少あると思う。ケガ人なども戻ってきて競争はあると思うが、そこで勝たないといけない」と初先発に向けて意気込み、「小さい頃からあそこ(U等々力)に観に行っていましたので思い入れはあります」とアカデミー出身選手らしく、ホームデビューを待ち望んでいる。
アウェイの町田は、いま絶好調のチームである。リーグ戦では、前節・横浜FM戦の引き分けで連勝は『8』で止まったものの、9試合負けなし。破竹の勢いで勝点を重ね、首位・京都、2位・鹿島とたった1ポイント差の位置につけている(※消化試合数は京都、鹿島より1試合多い)。また、27日の天皇杯準々決勝では鹿島に3-0の完勝を飾るなど、大会が変わっても強さはまったく揺るがない。
連戦が続く中で、決してコンディションは万全ではないだろうが、厚い選手層と勝つことによって生まれるエネルギーでチームの歩みは順調そのもの。前回対戦は欠場した前 寛之にとっては、今節で出場すれば、昨季まで福岡で共闘していた川崎Fの長谷部 茂利監督と初対戦となる。
[ 文:須賀 大輔 ]


