ここまでリーグトップの65得点を叩き出している川崎Fと、4位タイの52得点を記録しているC大阪。両チームのカラーは似ている。
1試合平均シュート数はC大阪が1位で、川崎Fが3位。1試合平均パス数はC大阪が2位で、川崎Fが6位。1試合平均チャンスクリエイト数はC大阪が2位で、川崎Fが3位。ともにしっかりとボールを握りながらチャンスを作り、シュートまで持っていき、それを得点につなげている。データからは、“矛vs矛”の対決が読み取れる。
川崎Fの攻撃力については、C大阪のアーサー パパス監督や選手たちも警戒感を隠さない。
「フロンターレは誰でもどこからでも点が取れる。まずは守備でやらせないことを意識したい。最近は失点も多いので、全員で危機感を持ってやらないといけない」と大畑 歩夢。中でも、「4試合連続でゴールを取っている選手もいるので、意識せざるを得ない」と進藤 亮佑が話すように、今季二度目の4試合連続ゴールを記録している伊藤 達哉の決定力は驚異的だ。
一方で、C大阪も同じくドリブラーの柴山 昌也が好調。途中出場となった前節は巻いたシュートをポストに当ててしまったが、今節に向けて「決めます!」と強い意気込みで臨む。
逆に言えば、互いにそうした相手の攻撃力を抑える守備力が勝敗を分けるとも言える。失点数はC大阪が『50』、川崎Fが『48』と多く、課題となっているだけに、流れが悪い時間帯でいかに耐えることができるか、失点を喫することなく試合を進められるかは勝負の行方にも直結する。また、“保持型”の両チームだけに、効果的にプレスを掛けることも試合の主導権を握る上では重要なポイントだ。
「相手も保持してくるぶん、自分たちの前からの守備が大事になる。逆に言えば、相手も同じことを考えていると思う。相手のプレスにかからないようなボールの動かし方、ポジションの取り方は大事。最近はゴールキックからのリスタートを相手も狙ってきている。それは感じているので、僕自身、もっと早くボールを動かしたい。相手の研究に対して、もっとアップデートしないといけない」と話したのはGK福井 光輝だが、両チームのプレス及びプレス回避は序盤の見どころとなる。
優勝争いや残留争いには関わっていない両者の対戦だけに、今季高めてきた力を純粋にぶつけ合えるという点で、面白い一戦になりそうだ。長所である攻撃力が爆発するのはどちらか。その攻撃力を発揮するためにも欠かせないハードワークや守備で上回るのはどちらか。選手個々の輝きも含め、さまざまな観点から見どころが多い一戦をぜひスタジアムで体感してほしい。
[ 文:小田 尚史 ]


