その名古屋戦は、序盤から激しく試合が動いた。9分、上門 知樹の今季3点目でC大阪が先制するも、12分に追いつかれる。その後も攻守の入れ替わりが激しい一進一退の展開に。両チームが繰り広げる白熱の攻防は、後半に入りさらに加速。先に勝ち越しのチャンスを迎えたのは名古屋。62分に野上 結貴、68分に和泉 竜司と立て続けに決定機を作ったが、いずれもC大阪のGKヤン ハンビンがビッグセーブで阻止。守護神の活躍でピンチをしのいだC大阪は71分、上門がこの試合2点目となる一撃を叩き込み、勝ち越しに成功。その後は5バックで守備を固めつつ追加点を狙うと、88分、途中出場の北野 颯太がダメ押しの3点目。どちらに転んでもおかしくない白熱の上位対決を制した。
「一人ひとりがいろいろな局面でバトルした結果、この3-1につながった。交代で入った選手も含めて素晴らしい内容で勝てたことをうれしく思います。残り9試合も一戦必勝で戦いたい」と小菊 昭雄監督。3連勝を目指す今節の相手は川崎Fだ。現在はリーグ戦5試合未勝利と苦しんでいるが、「川崎は川崎。強いチームであることに変わりありません」と指揮官も話すように、試合への挑み方としては“大一番”と位置づけて臨んだ前節と変わらない。中と外を使い分ける攻撃、前からのプレスで川崎Fのビルドアップを封じる守備、その攻守を支える球際の強度と運動量。途中出場の選手も含め、一人ひとりがやるべきプレーをまっとうした先に勝点3が見えてくる。
対する川崎Fは、前述のとおりリーグ戦では勝利から遠ざかっているが、8月30日に行われた天皇杯準々決勝では、新潟にPK戦の末に勝利。そこから中2日と日程は厳しいが、タイトルへ向けて一歩前進したメンタル的なエネルギーをパワーに変え、もう一踏ん張りしたい。新潟戦後、鬼木 達監督は「次のゲームに対して、どれだけ回復できるか。こういうときだからこそ意地を見せたいし、中2日で臨むチームが何をできるか見せたい。選手にも伝えていきたい」と話し、チームを鼓舞した。今夏に新戦力として加わった元フランス代表FWバフェティンビ ゴミスがメンバー入りするかどうかにも注目だ。
今季、ホームでは現在首位の横浜FM、2位の神戸、3位の名古屋、4位の浦和を倒しているC大阪。まさに“聖地”と呼べるヨドコウ桜スタジアム。今節も多くのサポーターの後押しを力に変え、近年のJ1をけん引してきた川崎Fを撃破したい。川崎Fとしても、天皇杯でベスト4に進出しただけではなく、9月からはAFCチャンピオンズリーグでの戦いも控えている中、リーグ戦においても少しでも順位を上げたい。互いの勝利への思いがぶつかる一戦は、9月2日19時キックオフとなる。
[ 文:小田 尚史 ]


