ただ、直近の公式戦であるAFCチャンピオンズリーグエリートリーグステージ第5節・江原戦が韓国でのアウェイゲームだったチームにとって、中4日で迎える今節は難しいコンディション調整を強いられる。そのため、チームは江原戦翌日の移動オフを含めて2日間にわたって全体練習を休息し、コンディションの回復を優先させながら、2日間の準備期間で名古屋戦に臨む。なお、エースの相馬 勇紀は江原戦で後半開始からプレーし、神戸との天皇杯決勝で2ゴールを決めた藤尾 翔太も63分からの途中出場と、主軸アタッカーのプレータイムを制限しながら名古屋戦に向けての準備を進められた点は大きい。特に古巣戦となる相馬 勇紀は現在リーグ戦9ゴール。あと1点に迫った2ケタ得点を古巣相手に達成するためにも、相馬 勇紀の士気は高い。「個で違いを出せる選手」(相馬 勇紀)と自負する実力を発揮できるだろうか。
一方でアウェイの地に乗り込む名古屋は、長谷川 健太監督の今季限りでの退任が発表されたため、現体制で臨む試合はあと2回となった。なお、名古屋は町田が昨季J1に昇格して以降、黒田 剛監督率いるチームに対して3戦全敗。直近の公式戦が8日の前節・柏戦だった名古屋は、町田に一泡吹かせようと入念に準備してきた。試合間隔が空いたぶん、町田よりもフレッシュなコンディションで臨める利点を生かし、十分に相手の対策を済ませた上で戦えるアドバンテージを追い風として、J1での町田戦初勝利を目指す。現在の順位は17位。J1残留はすでに決まっているものの、名古屋の選手たちは「このままでは終われない」という意識が強い。柏戦後、主将の和泉 竜司はこう言った。
「残留が決まったことは良かったことかもしれませんが、残り2試合は意地というか、自分たちのプライドを示さないと。今季の結果は『悔しい』の一言に尽きます。残り2試合はグランパスのエンブレムをつけて戦っているという自覚とプライドを見せて、ここまで応援してくれたファミリーの皆さんに勝利を届けたいです」 また、柏戦でオウンゴールの原因となった三國 ケネディエブスにとっても、町田戦は名誉挽回を期す一戦。町田を率いる黒田 剛監督とは青森山田高で指導者と選手の間柄だったため、かつての指揮官の前で成長した姿を見せたい気持ちは強いはずだ。
[ 文:郡司 聡 ]
