首位・鹿島と勝点1差で2位につける柏。逆転優勝の条件は以下のとおりだ。
①柏が勝利した場合:鹿島が横浜FMに引き分け以下で優勝決定 ②柏が引き分けた場合:鹿島が2点差以上で敗戦。1点差で敗戦の場合、総得点数で鹿島を上回れば優勝決定(現在、鹿島の得失点差は+26で総得点数は56。柏の得失点差は+25で総得点数は59) リカルド ロドリゲス監督は自身のみが他会場の情報を入れるとして、選手たちには必要であれば伝えるというスタンスで臨んでいく。
とはいえ、まずは町田に勝利することが先決だ。今季は鹿島、神戸、広島と、ロングボールや強度を武器とする相手に勝利できておらず、それを極めたチームである町田との相性は悪い。それでも、そういったチームに勝てなければ優勝を手にすることはできない。ある種最も分かりやすく今季の課題を乗り越えられるかどうかが試される場だ。
その戦いに臨む上で、ケガ人が本格的に復帰してきたのは大きい。前節・新潟戦では、JリーグYBCルヴァンカッププライムラウンド決勝・広島戦から戦線に戻ってきている小西 雄大が復帰後初のフル出場となり、久保 藤次郎も途中出場で元気な姿を見せた。
これにはリカルド ロドリゲス監督も「やはり多くの選手の中から選べるという状況はとてもプラスです」と喜び、より激しいポジション争いへの期待を寄せる。
「チーム内でのポジション争いがさらに厳しくなってくれているという部分も、チームにとってはプラスだと思います。そして、そのような選手が各ポジションにいることによって、ゲームプランによっても誰を起用するのか、もしくは試合の流れによってどの選手をピッチに送り出すのか。その選択肢が多いというのは、やはり監督としてとてもやりやすいです」 苦手とするタイプとの対戦となれば、90分間で劣勢の時間も必ず出てくるはず。今季はさまざまなアイディアで窮地を乗り越えてきた知将が、試合の流れによってどのようなカードを切るのかにも大いに注目が集まる。
対する町田としては、目の前で優勝を決められるわけにはいかない。天皇杯を制覇したチームは、現在公式戦4連勝中。その勢いを柏の地でも存分に発揮したい。
中学年代から柏のアカデミーで育ち、『柏から世界へ』と巣立っていった中山 雄太は古巣との初対戦であり、町田の戦士として初めて“日立台”に帰還する。古賀 太陽や細谷 真大といったアカデミーの後輩たちの前に“最後の門番”として立ちはだかる中、どのようなパフォーマンスを発揮するか。
前回対戦はピッチコンディションの影響を大きく受け、3-0と町田が勝利。柏としてはリベンジを達成し、3ポイントを上積みした上で天命を待ちたい。
[ 文:藤井 圭 ]
