岡山は前節・名古屋戦をPK戦で勝利した。前半は主導権を握って試合を進めながら得点を奪うことができず、後半に入ってすぐに間隙を突かれた。今季初めて先制を許したが、選手交代を行いながら前へ出る力を強めていくと、CKから河野 孝汰がヘディングシュートを決めて同点に追いついてみせた。
そして、今大会三度目のPK戦は5人全員が成功。最後のキッカーを請け負い、思い切り蹴り込んでチームを勝利に導いた河野 孝汰は、試合後に前を見てこう語った。
「欲を言えば勝点3につながるゴールが取りたいんですけど、この特殊なシーズンで間違いなく勝点2は大きいし、すごく自分たちにとってはポジティブなこと。これから勝点3につながるゴールをどんどん取っていけるようにやりたいですし、チームとしても流れの中からゴールを取ることだったり、勝点3につながる試合をどんどんしていきたい」 今節目指すのは、90分間で勝って今季初の勝点3をつかむことだ。木山 隆之監督も「ホームで3つ続けてやれる中での3つ目で、1つPKだけど勝ちを取れたので、次はもう3ポイントを狙ってみんなでやることが大事。ホームでは3ポイントを取りたいし、取らなきゃいけないと思う。相手は非常に強力ですけど、自分たちの力をしっかり出して3ポイントを狙いたい」と話して今節に向けた準備をスタートしている。
京都は前節・広島戦で劇的な逆転勝ちを収めた。相手のミスを突いて繰り出したカウンターをラファエル エリアスが仕留めて81分に同点に追いつき、後半アディショナルタイムにエンリケ トレヴィザンがヘディングシュートを流し込んでWESTグループの首位攻防戦を制した。
試合後、勝ちにいくメッセージを打ち出した63分の選手交代について聞かれた曺 貴裁監督は、「あくまでも攻撃に行くための交代を切りました。後ろの数を減らしてでも、前のほうでアイディアを出す、前に出ていってシュートを打つこと。新井(晴樹)も高い位置で仕掛けられる選手ですし、あの時間帯では相手にとってイヤ(な存在)だと思いました」と頷いている。今節も京都はチーム全体で最後まで勝ちにいくスタンスを見せるに違いない。
試合のキーマンがラファエル エリアスになることは間違いない。岡山としては、3試合連続でゴールネットを揺らしているブラジル国籍FWとマッチアップする機会が多くなるだろう田上 大地と、前節でJリーグデビューを果たしたGKレナート モーザーの活躍が勝つためには必要不可欠な要素になるだろう。
[ 文:寺田 弘幸 ]
