ホームの京都は15勝6分6敗の勝点51で、現在1位。前節はFC東京と対戦して、4-0で勝利した。ラファエル エリアスが2本のPKを含むハットトリックを達成。さらにディフェンスリーダーの鈴木 義宜にも京都での初ゴールが生まれ、今季初の3連勝を飾っている。
試合後、曺 貴裁監督は「4-0という結果ですが、点差ほど差はなかった」と振り返りながらも、「体を張って無失点に抑えられたのは次につながります。得失点差も含めて大きな勝利でした」とチームの戦いを評価している。
アウェイの岡山は11勝6分10敗の勝点39で、現在9位。前節は湘南と対戦して、1-0で勝利した。スコアレスで折り返した後半に佐藤 龍之介が左足でサイドネットへ蹴り込んで、これが決勝点となった。
この勝利により、岡山はJ1で初めてとなる3連勝を達成。試合後、木山 隆之監督は「残りの試合でどれだけ自分たちが成長して、自分たちが目標としているチャレンジすることを最後までやり切っていくことが(できるかどうかが)重要だと思う」とトライする姿勢を強調している。
両チームの前回対戦は2月の開幕戦。J1初陣へ挑んだ岡山が田上 大地と木村 太哉のゴールで勝利している。岡山の昇格初年度からの躍進はここから始まった。一方の京都にとってはアウェイで手痛いスタートとなっただけに、その借りを返そうと今節の対戦に選手たちは燃えている。
また、このカードはJ1屈指の“矛盾対決”としても注目を集める。第27節を終えた時点で、京都はリーグ最多の47得点を挙げている。J1得点ランキング2位につけるラファエル エリアスの決定力だけでなく、シュートからチャンスメークまでさまざまな役割をこなす万能型FWの原 大智ら好選手がそろっている。前節で攻守に活躍した松田 天馬が今節は累積警告による出場停止となり、マルコ トゥーリオも前節を負傷により欠場しているが、チームで2番目に点を取っている奥川 雅也の復帰は朗報だ。
対する岡山は27試合23失点と、失点数がリーグで2番目に少ない。前線からプレスを掛け続けるハードワークや連動性はJ1での戦いを重ねるごとに研ぎ澄まされてゆき、そこを突破しても自陣深くでは分厚い守備ブロックや守護神・スベンド ブローダーセンがゴールマウスを守る。京都の矛と岡山の盾、どちらが相手を上回るのかが勝敗の行方に大きく作用する。
もちろん、それ以外のポジションの選手も燃えている。京都の守護神・太田 岳志は2試合連続で無失点中。前節も再三の好セーブでピンチを防ぐなど好調だ。対する岡山の最前線を務める一美 和成は、昨年7月まで京都で戦っていた。当時は出場機会を得ていたが、ポジションは本職ではない左ウイング。「センターFWで勝負したい」と並々ならぬ決意で岡山へ移籍しており、成長した姿をかつてのホームスタジアムで見せたいところだ。
試合は19時キックオフ。チケットは一部エリアが売り切れるなど、大観衆が集まる中でのゲームとなる。帰りの亀岡駅は混雑が予想されるので、余裕を持ったタイムスケジュールで移動していただきたい。
8月最後のナイトゲーム。注目の一戦を制するのは、果たしてどちらか。
[ 文:雨堤 俊祐 ]

