ホームの清水は、前節終了時点で勝点17を獲得。現状はWESTグループの6位につけている。
前節・名古屋戦は吉田 孝行監督が目指すサッカーを見せられず、ホームで0-2と完敗を喫した。それまでにホームで行われた4試合は、結果こそ違えど、全試合に共通して内容面には一定の手ごたえを得ていただけに、指揮官は次のような言葉で反省点を口にした。
「相手をリスペクトし過ぎて、自分自身もスペースを消すことを強調してしまった。選手たちがいつもどおりアグレッシブに行くところのパワーを消してしまった背景に、僕の姿勢があると思っていますし、自分自身、すごく反省しています」 現在は攻撃陣を中心に負傷者が大量発生しているが、見方を変えると、出番を得た選手たちにとっては現状の序列を覆すチャンスでもある。今節はアイスタを歓喜へ導く“ニューヒーロー”の出現にも期待したい。
一方の長崎はここまで勝点13の獲得にとどまり、10位に沈んでいる。順位こそ最下位だが、トップハーフの5位につける京都とは勝点が『4』しか離れていない。連勝で順位が大きく変わる可能性があることを考えると、現状の立ち位置はあまり大きな意味を持たないと言える。
ただし、最近の結果が芳しくないことは事実。PK戦での黒星も含めると、現在は4連敗中だ。J1復帰後1年目の状況で迎える今大会、序盤こそ順調に勝点3を積み上げる試合もあったが、その歩みは順風満帆ではないのかもしれない。
しかし、PK負けとなった前節・G大阪戦後、高木 琢也監督は「ゲームの内容等に関しては非常に満足はしています」と前向きな言葉を発した。それは、「PK戦まで至った経緯や流れのところで、選手たちのマインドやアクションも含めて、これまでの試合よりもいろんな意味で考えてプレーをしてくれた」と感じたから。清水と同様に負傷者の数も多く、結果だけを見ると絶不調と言われてしまうかもしれないが、試行錯誤をしながら進歩の手ごたえを手にしている。
前述したとおり、長崎は現在4連敗中だが、この連敗が始まったのは第9節のことだった。対戦相手は清水。キックオフ直後、オ セフンが開始7秒でゴールを挙げて清水が先手をとると、4分には嶋本 悠大のプロ初ゴールでリードを広げ、前半アディショナルタイムにはオ セフンがPKを決めて勝利を決定づける。後半に入ると、ホームの大声援を背に長崎が押し込む構図となったが、清水の守備の前に、ゴールをこじ開けることはできなかった。
シーズンダブルか、リベンジか。浮上に向けた確かな兆しを手にするチームはどちらとなるか。
[ 文:榊原 拓海 ]

