パロマ瑞穂スタジアムで行われるWESTグループ地域リーグラウンド第13節は、ともに前節を2-0で制し、90分勝利における連勝を狙う名古屋と岡山が激突する。前回対戦ではPK戦にもつれ込み、全員が成功した(5-4)岡山が名古屋戦初白星を手にしたが、今回はホームとアウェイを入れ替えての再戦。名古屋にとっては、そのリベンジを果たす舞台となる。
首位・神戸を追走するためにも、名古屋はホームでの勝点3が必須だ。前節・清水戦はペトロヴィッチ監督が「焦れずに粘り強く戦った」と振り返った一方で、ボール奪取後の攻撃展開には改善の余地があった。最終ラインでのボール保持が増え、攻撃のテンポがやや停滞。相手の分析が進む中でも、攻撃的かつアグレッシブなスタイルを掲げる以上、さらにギアを上げた姿を示したい。
その思いを強くする理由は、2020年12月12日以来となる“聖地”へ戻ってきた前々節・福岡戦にもある。こけら落としという特別な一戦だったが、前半は多くの選手が「今季最悪」と口にするほどの内容。後半の巻き返しで追いつき、PK戦で勝利した粘りは評価できるものの、サポーターが期待するのは結果だけではなく“自分たちはどんなサッカーをするのか”を90分通して表現すること。その意味でも、今回はより能動的で迫力あるゲームが求められる。
攻撃陣の充実ぶりは心強い材料だ。過去2シーズン、FW陣の得点力不足に苦しんだチームとは思えないほど、今季は前線が結果を残している。山岸 祐也は6得点で得点ランク上位につけ、木村 勇大も前節にゴールを挙げて並んだ。さらに、19歳の杉浦 駿吾もJリーグ初ゴールを挙げ、若きアタッカーが新たな刺激をもたらしている。好調なフィニッシャー陣を生かすためにも、どれだけ質の高いラストパスを供給できるかにも注目したい。
一方の岡山も、連勝で浮上のきっかけをつかみたい。4月は神戸に4失点、京都に5失点と苦しい試合が続いたが、前節は福岡相手に快勝。5試合ぶりの先発となったウェリック ポポが持ち前のフィジカルを発揮し、攻撃の起点として存在感を示した。白井 康介の先制点をアシストし、追加点の場面でも中央で相手のマークを引きつけるなど、数字以上の働きを見せている。名古屋としては、このパワフルなストライカーをどう封じるかが重要で、藤井 陽也を中心とするCB陣との攻防は大きな見どころとなる。
岡山はPK戦で前回対戦は勝利したとはいえ、90分間での名古屋戦初勝利を狙いたいところ。対する名古屋はホームで90分連勝を飾り、上位追走への勢いをさらに加速させたい。互いの思惑が激しくぶつかる中、パロ瑞穂では今節も熱量の高い攻防が繰り広げられるはずだ。
[ 文:斎藤 孝一 ]
