岡山は前節、名古屋を相手にPK戦で勝ちを収めた。先制点を奪うチャンスで仕留め切れなかったところや、根競べに負ける格好でセットプレーから失点したところは課題だが、ビハインドを負ってから交代選手も含めてギアを上げていき、終了間際に同点に追いつく粘りを見せられたところは大きな成果となった。そして、PK戦で勝ったことも大きい。
J1百年構想リーグも残り約1カ月になって江坂 任は、結果にこだわる重要性を語っている。
「しっかりとベースを続けながら、結果にこだわって戦って良い試合で終わらせないようにしたい。良い試合で終わった試合が前半戦は何試合もあったので、逆に悪い試合でも勝てるぐらいの勝負強さみたいなものを残りの試合で身につけていかないと次のシーズンが難しくなると思う」 今節もチーム全体でアグレッシブに戦っていく中で、ゴール前を堅固に守りながら勝ち筋を見いだしていきたいところだ。
広島は前節、福岡を相手にPK戦で負けを喫した。立ち上がりに2点を奪ってリードしたあと、自陣でのボールロストから1点を返され、3得点目を奪うチャンスは決め切れず。後半に入ると見木 友哉にミドルシュートを決められて追いつかれ、終盤には福岡が退場者を出して数的優位になった中でも得点を決め切れなかった。
バルトシュ ガウル監督は試合後、2点のリードを守れなかったことよりも3点目を取れなかったことを悔やんでいた。「PK戦はどちらに転んでもおかしくないものなので、やはり相手が(退場者を出して)1人少なくなったところで3点目を取れなかった、そこで勝ち切れなかったことが大きい」とコメントしているように、相手よりも多くの得点を奪って勝つというスタンスだ。
今節も厚い選手層を生かして、得点を重ねていけるかがポイントになるだろう。
両チームとも中2日のタイトな日程で臨むため、チームの総力が問われる戦いになる。その意味でも岡山は新加入のレオ ガウショに注目したい。ここ2試合は途中から出場し、前節は67分に投入された。レオ ガウショは、パワフルなルカオや打開力のあるウェリック ポポとはまた違う特長を持っており、ゴール前で鋭い動きを見せるほか、フィニッシュワークのクオリティーにも期待を抱かせている。
広島はトルガイ アルスランに期待だ。今季先発した試合は3戦全勝(うち1勝はPK戦勝利)で、昨季のリーグ戦でも先発した試合は4勝1分と好戦績を残している。昨年に大ケガを負い、今年も負傷離脱していた時期があったため先発した試合数自体が少ないが、30番は先発すると存在感を放つプレーヤー。今回の“中国ダービー”でも大きな影響を及ぼしてくれることは間違いないだろう。
[ 文:寺田 弘幸 ]
